校長室より

2024/04/30
ゴールデンウィーク
 国民の祝日に関する法律により、年間に16の祝日が決められています。以前は今より少なく、平成28年から年間16日に増えました。ちなみに祝日は、元日、成人の日、建国記念の日、天皇誕生日、春分の日、昭和の日、憲法記念日、みどりの日、こどもの日、海の日、山の日、敬老の日、秋分の日、スポーツの日、文化の日、勤労感謝の日です。
 4月後半から5月前半までの期間に休日・祝日が集中し、休みが長く取得できるため「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになりましたが、昭和の時代は休日が飛び飛びになることも多かったことから「飛石連休」と言われていました。
 新年度が始まり一ヶ月、本格的な学校生活が始まっています。4月は新しい環境に慣れることに一生懸命でゆっくり自分を振り返る時間もとれなかった人も多いでしょう。ゴールデンウィークをうまく活用し心と身体をリラックスさせてください。
2024/04/22
しぐさ
 普段、自分の「しぐさ」を気にすることはなかなかありません。しかし、自分の考えている以上に「しぐさ」に本音を出してしまっていることは多いものです。「しぐさ」のような言葉以外の伝達手段を非言語のコミュニケーションといい、コミュニケーション全体のおよそ半分以上を非言語のコミュニケーションが占めているとも言われています。言葉以上に、顔の表情や動き、姿勢、声のトーンで意思や感情を表し、コミュニケーションをとっているということです。
 「目は口ほどにものを言う」という諺があります。目は喜怒哀楽が最も現れやすいところです。しゃべらなくても目つきから相手の感情がある程度わかるものです。もう一つ、頭から遠い部位になるほど意識が薄れがちになるため、足は正直な気持ちが出る場所と言われています。人は好きなもののほうに向く傾向があり、足の向きで、相手が嬉しいのかそうではないのか判断できると言います。
 大人になるにつれて「生き様」が顔に表れてきます。毎日を笑顔で過ごしていれば、そのような顔になり、不満をもって生きていれば、そのような表情が表れてきます。どのような人生を歩んできたのか、毎日何を考えどう行動してきたか、それらの積み重ねによって、「顔」に滲み出てくると言っても過言ではないでしょう。
 気力は目に出る 教養は声に出る 生活は顔に出る 年齢は後ろ姿に出る
 私への戒めです。


2024/04/15
「成功体験」と「経験」
 子育ては自分の方法が正しいのかどうかわからないので難しいものです。自分の子どもを観察した時、ちょっと頼りないなとか挫折をしたら立ち直れないかもしれないなって心配するとき、たくさんの成功体験をさせて、しっかり自信をつけさせてあげようと思う親心。よく理解できます。そのためにうまくいくように先回りして、つまずかないように、失敗しないように、お膳立てしていろんなことを成功させようとして干渉しすぎてしまうこともしばしばあります。
 しかし、親がお膳立てできることは限界があります。思春期になり、親の手を離れた途端、子どもが全て自分で正面から向き合って対峙し、自分で抱えて生きていかなければなりません。大切なことは無難にやりこなして成功することではなく、チャレンジして成功したり、失敗して挫折したり、またそこから立ち上がったり、こんな本当の「経験」を積むことではないでしょうか。必要なのは、子どもに成功体験を用意することではなく、コケたり間違ったり失敗したりする機会や、自分で立ち上がって新しい道を探して進んでいくという機会を奪わないということ。成功体験は子どもの成長にとってとても大切なものですが、本当に大切なものは「成功という結果」ではなく、「経験する」ことではないでしょうか。
2024/04/08
笑顔が輝く 打出中学校に
 令和6年度がいよいよスタートしました。始業式でこれからの新学期に意識してほしいことを三点話しました。
 一つ目は「節目の時を大切にしてほしい」。新しいクラス、新しい友達、新しい先生との偶然の縁での出会いの中で、新しい自分を発見する絶好の機会です。このチャンスを新しい自分への発見につなげてほしいと思います。
 二つ目は「新しいことに進んで挑戦してほしい」。目標を持ち、ねばり強く努力することで、自分自身を大きく成長させることができます。夢や目標に向かって努力する皆さんを先生たちは精一杯応援します。失敗を恐れず、チャレンジしてください。
 三つ目は「人から信頼される人になってほしい」。当たり前のことが当たり前にできることが大切です。「あいさつする」、「履物をそろえる」、「人の話をしっかり聴く」そんな姿勢を大切にしてください。そのことが「自分も他人も大切にする」ことに繋がります。皆さんは一人ひとりがかけがえのない大切な存在です。周りにいる人も、あなたと同じかけがえのない大切な存在です。お互いを認め合い、励まし、高めあえる打出中学校の生徒であってほしいと願っています。「人の心の中は見えませんが、人の心遣いは見えます」、「人の思いは見えませんが、人の思いやりは見えます」。
皆さんの「心遣い」と「思いやり」が広がる学校づくりをしたい。誰もが安心して学べる学校を共に築いていきましょう。
 全教職員心を一つにして頑張って参りますので、今年度もよろしくお願いいたします。
2024/03/18
努力
 ちょっと私の心の隙間に入ってきた言葉がありました。紹介します。
@一生懸命やっても結果は出てこないかもしれないが、成功した人は必ず努力している。
A虹を見たいなら、雨を我慢しなければならない。
B努力より先に成功が出るのは辞書だけだ。
 なるほどって納得しています。何もしないで結果なんてついてこないし、何か行動しても必ず結果がついてくるものではないことも世の中多いかもしれません。野球で日本や大リーグで活躍したイチロー選手がメジャーリーグの年間安打記録を破ったときに話された言葉を思い出しました。「小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」イチロー選手は小さい時から素振りやストレッチなどの基礎練習を続け、大リーガーになってもずっと欠かさなかったそうです。結果が出なくてもコツコツと努力をし続けることが大切ですね。3学期ももう少しで終わります。努力を惜しまず、成長していきましょう。
2024/03/12
卒業おめでとう。
 本日、打出中学校卒業証書授与式が行われました。感動的な卒業式を終え、胸に込み上げるものを感じます。凜としたという表現がぴったりの本当にいい卒業式でした。
 卒業する皆さんは、これからそれぞれ新たな道に進むことになります。この先には、楽しいことばかりではなく、時には苦しい時もあるでしょう。そうしたときは、中学校での経験や仲間たちを思い出し、自分ができることをやっていくことが大切です。式辞の中でも話した「雨垂れ石を穿つ」という言葉のように、地道な努力がいつかきっと実を結ぶことになります。皆さんの前途洋々たる活躍を祈っています。
 保護者の皆様には、これまでの3年間、本校の教育活動にご理解とご協力、多くのご支援をいただきました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 卒業生の輝かしい未来に夢を託し、一層の幸あれと祈念申し上げます。ありがとうございました。
2024/03/04
自分を信じて
 いよいよ県立高校の入学試験が今週行われます。自分を信じて100%の力が出せるように祈っています。1月にも皆さんに話しましたが、入試のポイントを再度確認します。直前の今は体調管理と諦めない気持ちが大切。これまでの自分の努力を信じてトライです。

入試のポイント
@前日には周到に準備をする。
A朝ごはんはしっかりと食べる。  
B試験当日に会場についたら大きく深呼吸をする。
C試験開始後、まず受験番号を書く。
D問題をひと通り見て、できる問題からトライです。白紙はダメ。
E時間配分には注意する。
Fラストスパートは、諦めないこと。最後まで自分の可能性を信じて、頑張りぬくこと。そして、再度の受験番号の記入確認。
G出来ても、出来なくても、笑顔で帰ってくること。

健闘を祈ります。
2024/02/26
「一期一会」
 一期一会(いちごいちえ)と読みます。江戸後期の代表的な大名茶人として知られた井伊直弼が執筆した「茶湯一会集」の冒頭部分に「一期一会」とあり、千利休の茶をよく学んだ直弼が利休の言葉「一期に一度の参会の様に」を引用し、心を尽くして出会いを大切にしようとの思いを込めた言葉とされています。
 「人との出会いや物事を行う機会は生涯で一度きりであり二度と同じ機会は訪れない、だから一度きりの機会を大切にしなさい」という意味で用いられ、日本の茶道において一度きりの出会いや瞬間を大切にする心構えを表す言葉です。お茶会に臨む際には、今後、お茶会を開く機会があったとしても、全く同じものを繰り返すことはできないので、常に人生で一度きりと心得て、相手に対して精一杯の誠意を尽くすことを重要視されています。この言葉は、茶人たちが互いに敬意を払い、その場の雰囲気や会話を大切にすることを意味するものとして茶道の精神を象徴としてのみならず、今の世の中でも通用する考え方です。
 私たちの人生は、出会いの連続です。家族や友人、仕事仲間などたくさんの人たちとの出会いがあります。たとえ毎日同じ人と同じ場所で、何度出会いを重ねても、やはり毎日が「一期一会」で同じ日はなく、戻ることもできません。だから今日という日はかけがえのない一日だと感じることができれば、いつもの平凡と思っている日常が違ってみえるのではないでしょうか。その日一日、目の前のことに誠意を持って自分も周囲の人たちも大切にして生きることが大切ですね。3年生の皆さん、学校へ来る日も残り少ないです。「一期一会」です。
2024/02/19
蛍雪の功
 苦労して勉強することを意味することわざです。中国の故事に由来があります。
 中国、三国志の少し後の東晋王朝の時代、2人の貧しい青年がいました。2人はいわゆる官僚を目指し勉学に励んでいましたが、夜に勉強するための明かりに使う油を買うお金がありませんでした。そのため一人は夏の夜に蛍を何匹も捕まえて絹の袋に入れ、もう一人は冬の夜に窓辺に雪を積み上げ雪の反射を利用し、それぞれ蛍と雪の反射を明かりに使い勉強を続け、その結果、努力が実り、2人とも官僚になり、出世したという話です。
 この故事に登場する蛍と雪が蛍雪という言葉になり、さらに経験や努力が積み重なって得られる成果という意味の「功」と結びつき、蛍雪の功という故事成語が生まれました。卒業式の定番である「蛍の光」の一番には、「蛍の光 窓の雪」という歌詞があります。苦労しながら一緒に勉強に励んできた同級生との思い出を歌っています。3年生の皆さん、受験の真っただ中で大変ですが、もうひと頑張りです。
2024/02/12
祝日
 国民の祝日に関する法律では、年間に計16の日が「国民の祝日」とされ、それぞれの日の趣旨が定められています。1年間の祝日数は先進国の中で最多といわれます。元日、成人の日、建国記念の日、天皇誕生日、春分の日、昭和の日、憲法記念日、みどりの日、こどもの日、海の日、山の日、敬老の日、秋分の日、スポーツの日、文化の日、勤労感謝の日がこれに当たります。現在は年16日間、6月と12月だけが祝日がありません。
 思い返すと、子どものころ、体育の日(今のスポーツの日)は町内の地域対抗の運動会が小学校のグランドで開催されており、お店も並び、大変盛り上がっていました。大人になった今より昔の方が、祝日に対しての意識はある意味高かったのかもしれません。子どものときの祝日の記憶が今でも色褪せることなく私の中にあることを考えると、祝日は普通の日とは違う、特別な日だったのですね。
 今日は振替休日。休日(主に祝祭日)が他の休日(日曜日、他の祝祭日など)と重なった場合、月曜日以降を休日にして休日が減らないようにする制度があり休みでした。豆知識です。

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