校長室より
2025/03/01
「諦めたらそこで試合終了」
これは、アニメのスラムダンクで有名な名言です。この考えは、受験でも非常に大切です。いよいよ来週から公立一般入試が始まります。この時期、思うように勉強がはかどらず、焦ってしまうことも多いでしょうが、そこで諦めてしまったら終わりです。適度に休憩しつつ新しい問題にはチャレンジせず、これまでやってきた問題を振り返る。何より体調管理が大切です。明けない夜はない、やまない雨はない、また良いことが必ずやってくる。頑張ってください!繰り返しになりますが、入試のポイントは次のとおり
@前日には周到に準備をする。
A朝ごはんはしっかりと食べる。
B試験当日に会場についたら大きく深呼吸をする。
C試験開始後、まず受験番号を書く。
D問題をひと通り見て、できる問題からトライです。白紙はダメ。
E時間配分には注意する。
F諦めず、最後まで自分の可能性を信じて頑張りぬくこと。
G再度、受験番号を記入したか確認。
H笑顔で帰ってくること。
皆さんが100%の力が出せるように祈っています。
2025/02/24
感謝の気持ち
「ありがとう」と言われて、悪い気持ちになる人はあまりいないと思います。「ありがとう」と言ってほしくてしているわけではないですが、何となく、相手からの反応がないと「えっ」という気持ちになったりもします。これがより身近な人になると本当は一番感謝の気持ちを伝えないといけない人なのに「ありがとう」の感謝の言葉が出にくくなります。そこには言葉にしなくても「わかってほしい」という思いと「言葉にしなくてもわかる」と言うことを美徳にしている日本人の価値感があるのかも知れません。小さなことでも「ありがとう」と言ってみることを積み重ねが、大きな「ありがとう」につながります。「ありがとう」の感謝の気持ちが伝え合える関係づくりを大切にしていきたいものです。2025/02/21
心拍数と寿命の相関関係
心臓の役割は血液を全身に送り出すことです。「心拍数」とは心臓が1分間に血液を送り出す回数のことを言います。一般的に生き物の種類によらず、心拍数は一生の間でおおよそ20〜25億回と言われています。体が大きい動物ほど1分間あたりの心拍数は少なく長生きで、体が小さい動物ほど心拍数が多く、寿命が短いそうです。動物(哺乳類)の心拍数と寿命の間には一定相関関係があるとも言われています。ハツカネズミの心拍数は約600〜700回/分で寿命は2〜3年、ネコは約120〜180回/分で寿命は約10〜15年、ゾウは1分間に約30回/分で寿命は約70〜80年と言われています。人間の心拍数は、60〜100回/分と言われています。人生100年と言われるように人間の寿命だけ他の哺乳類と大きく異なっています。昔は人間ももっと短命でしたが、医学の進歩によって大きく改善しました。
心拍数は自律神経によって運動時には心拍数が上がり、リラックスしている時には下げるようコントロールされていますが、ストレスによっても心拍数は大きく影響を受けます。できる限り大らかな気持ちで毎日を過ごしたいものです。
2025/02/16
心理的な限界と本当の限界
心理的な限界と本当の限界にはかなり差があると言われています。たとえば、マラソンでしんどくて限界と思った時と本当に足がつって走れない限界とでは違いがあることからも限界の違いがわかります。この心理的な限界は自分で限界を決めてしまうので、適度の「目標」を設定することで限界値を変えることができます。つまり、「目標」を高くし過ぎると、頑張っても目標に届かないため諦めとなってしまいます。少し頑張れば何とか手が届くところに目標を設定すれば諦めないでいられます。そんな目標設定が大切です。頑張れば届く目標に設定すると、なんとか達成しようという気になりますが、到底届かない目標だとやる気そのものがなくなってしまうかもしれません。地道な積み重ねがいかに重要かってことですね。こうなりたい目標に対してスモールステップ(小さな目標)を計画的に立てて達成感を味わいながら成長することが大切ですね。頑張りすぎずに少し頑張る。3年生の皆さん。オンとオフを切り替え、頑張ってください。
2025/02/14
肉体の神秘
激しい運動の後で筋肉痛になったとき、一番やってはいけないことがマッサージらしいです。筋肉痛は、負荷をかけて筋肉を伸ばしたときに、筋肉がパンパンに伸びきってしまい、一部の筋組織が破損することによって起こるといわれています。そして、その過重な負荷の常態から1〜2日後、肉体はもとの状態に戻ろうと回復を始めます。過重に負荷を与えられた筋肉は、回復の過程で、もとの状態よりも大きくなる「超回復」状態になります。しかし、これは一時的なもので、数日で元の状態に戻ってしまいます。そうならないために、超回復状態で筋肉が大きくなっているときにトレーニングをすることが、筋肉を大きくすることにつながるのだそうです。筋肉痛になったときのマッサージは、伸びきって超回復しようとしている筋組織を圧迫し破壊していくため、やってはいけないのです。筋肉は「過負荷による破損」と「超回復による修復」によって大きく成長していくということです。
筋肉だけでなく、人間が成長していくうえで「負荷」は絶対に欠かせないことです。「負荷」に耐えることで、今まで以上の自分に成長していきます。ケセラセラですね。
2025/02/08
渡り鳥のV字飛行
渡り鳥がV字形で隊列を組みながら空を飛ぶ様子を見たことがあるでしょう。これはエネルギーを節約してより長い距離を飛ぶために理にかなった方法と言われています。空を飛ぶためには気流の流れに向かうことで発生する揚力(浮き上がる力)を利用します。V字形で隊列を組むことで斜め前方の仲間の鳥が起こす気流を利用でき、エネルギーを節約しながら飛ぶことができるのです。逆に先頭の鳥はその分かなりのエネルギーを消耗するので体力を消耗した鳥は後ろに下がって体力のある鳥が前を飛ぶという入れ替わりを行いながら飛行します。お互いがサポートし、支え合っているということです。自分一人で何でもできると思ったら大間違いですね。金曜日には県内私立高校の合否発表がありました。結果はそれぞれに異なりますが、進学先が決定した人もいます。多くの人は県外私学、公立一般受験等これからもうひと頑張りしなければならない人がほとんどです。進路が決定した人はこれからどういう生活をしていく必要があるのでしょうか。心に余裕ができた分、今度は仲間を支えるサポート役の存在であってほしいと思います。自分だけよければいいのではなく、仲間への思いやり、心遣い、率先してクラスの為に役割を果たせるよう力を貸してほしいと思います。後もう少しです。がんばれ3年生!
2025/02/01
節分
「節分」とは鬼を追い払って無病息災を願う日です。「立春」の前日にあたり、今年は2月2日が「節分」です。幼い頃「鬼は外、福は内。」と言いながら「豆まき」をしていたことを思い出します。季節の変わり目に「邪気」を追い払うために鬼を追い出すという意味で「魔を滅する」から、「魔滅」、すなわち「まめ」となり、豆まきの「豆」につながったとも言われています。「豆まき」以外にもその年の恵方を向いて黙って丸ごと一本食べると願いが叶うと言われる「恵方巻」を食べる風習や、鬼よけのため焼いたイワシの頭を柊の葉に刺し、玄関へ飾るという風習もあります。ちなみに今年の恵方は「西南西」です。私は「節分」は2月3日との勝手なイメージを持っていました。地球の公転周期は厳密には365日より若干長いため「うるう年」で調整していますが、それでも「暦」のずれが生じます。そのため「立春」も年によって変化するそうです。暦の上では「節分」までが「冬」です。「節分」の翌日の「立春」から「春」が始まります。まだまだ寒さが厳しく、雪も降りやすい月です。いよいよ入試のシーズンが始まります。体調管理をしっかりと行ない、それぞれに「春」が訪れることを願っています。
2025/01/25
3年生のみなさん、頑張れ!
いよいよ県内私学、公立特色推薦選抜、県外私学等、高校入試が本格的に始まります。特に朝ごはんはしっかり食べることが大切です。朝起きたときの脳は、栄養が不足しています。寝ぼけていたり、起きるのが辛かったりするのは、実は脳が栄養不足の状態だからです。朝にごはんやパンなどの炭水化物をしっかり摂取することで脳が活性化し、ベストな状態に近い力が発揮できると言われています。早寝早起き、朝ごはんを習慣化していきましょう。ずっと勉強のことが頭から離れない人もいるかも知れません。「一日中」「ずっと」を「四六時中(しろくじちゅう)」と言います。「四六」は掛け算の「4×6=24」であることから24時間=一日、一日中ということです。四六時中考えていることは脳にとってはマイナスです。オンとオフをしっかり意識して取り組んでいくことが大切。休息と集中です。
2025/01/17
震災を教訓に
打出中学校では学期毎に火災や天災、不審者侵入等を想定し避難訓練を実施しています。昨年の元日には石川県能登地方を震源とする大地震によって甚大な被害が発生しています。これまでにも火山国である日本では大きな地震が発生し、多くの尊い人の命や大切なものが奪われています。平成23年3月11日、皆さんが赤ちゃんだった頃に東日本大震災が発生しました。激しい揺れが起き、大津波が東日本の沿岸部を襲い、東京電力福島第一原発事故を引き起こした日本観測史上最大規模の地震でした。また平成7年1月17日、阪神・淡路大震災が発生しました。ちょうど今日がその日に当たります。地震による大規模な住宅の倒壊に加え、火災も広い範囲で発生しました。高速道路が長い区間に渡って倒壊し、電気・水道・ガス・電話などのライフラインが寸断されました。この震災により各地で防災対策の見直しを行うきっかけとなりました。「災害は忘れたころにやってくる」という言葉があります。過去の災害の記憶を忘れず、一人ひとりの防災意識を高め、非常時に落ち着いた行動をとれるよう常に心掛けていく必要があります。今日をあらためて防災について考えるきっかけとしていきたいものです。
2025/01/11
適正価格と適性価格
「適正価格」とは、原価、製造コストなど客観的な基準に基づいて算出される妥当な価格のことです。一方、「適性価格」とは、商品に対して買い手が支払ってもよいと感じる価格のことで商品のブランド価値、希少性、個人の嗜好などを考慮して判断される主観的な価格です。最近テレビでラーメンの話題が出ていました。イギリスではラーメン一杯が2,000円、アメリカでは3,000円を超えるという内容でした。日本では一般的には800円〜1,200円くらいで食べることができます。随分昔ですが、私は勤め始めた頃は400円〜500円で食べられた記憶があります。ラーメンも仕込みに使う材料や消費量にも違いがあるため一概に価格の比較はできないかも知れません。世界展開のハンバーガーメーカーの主流商品の価格はスイスで1,200円超え、アメリカ、イギリスは800〜900円。日本は500円まででした。経済状況が異なるので単純な比較はできないですが、平均給与(2024調べ)を見てみると1位はスイス、2位はルクセンブルク、3位はアメリカ、日本は29位でした。スイスは日本の3.27倍、アメリカは日本の2.61倍の支給額です。何にしろ最近の物価の上昇には驚かされます。楽しみのラーメンも食べる機会が随分少なくなりました。
3学期が始まって1週間が経ちました。この3連休、寒い日も続きますが、おいしいものを食べてリフレッシュしてください。