
1,2年生人権学習
2022年11月29日(火)
今日の午前中に1,2年生は人権学習に取り組みました。1年生は、車いすバスケットボールの4名の選手にお越しいただき、車いす生活になったきっかけやバスケットボールを始めるまでの葛藤など生のお話を聞かせていただきました。その後は、車いすバスケットボールのルールを教えていただき、実際に車いすに乗ってバスケットボールをする体験をさせていただきました。クラスごとに4名が1チームとなり対戦しましたが、車いすの操作とボールをコントロールする動作を同時にすることが難しく、なかなか思うようにプレーができませんでしたが、選手のみなさんがうまくフォローをしていただき、得点を挙げるシーンも見られました。一生懸命にチームを応援する場面も見ものでした。選手のみなさんは日々の努力のかいがあり、車いすに乗ったら自由自在で、健常者である生徒の方が翻弄される展開でした。「障害」についての認識も変わったのではないでしょうか。
2年生は、2クラスずつ交替で、国際交流協会の紹介で講師をお招きにし、「貿易ゲーム」とワークショップ「世界が100人の村だったら」を行いました。2年生の人権学習のテーマは国際理解で、SDGsをナビにして持続可能な社会を作るためにできることを考えました。「貿易ゲーム」とは紙や道具を不平等に与えられた複数のグループの間で、できるだけ多くの富を築くことを競う貿易のシュミレーションゲームです。同じルールの下でも、あらかじめ不平等な初期条件を設定しておくことで、豊かなグループはより豊かに、貧しいグループはより貧しくなるというように、経済格差が拡大していく仕組みを、現実の自由貿易システムと対比して体験するものです。グループワークではとても楽しそうに活動していたのが印象的でした。ワークショップ「世界が100人の村だったら」は、全世界を100人としたときに、男女比や宗教、人種、富を割合で考えてみるゲームです。「52人が男性で、48人が女性」は想像がつきますが、「70人が有色人種で、30人が白人」や「6名が世界の富の59%を所有し、その6名がともにアメリカ人」「70人は文字が読めません」などは想像をはるかに超えたのではないでしょうか。この学習を通して、世界観を持つことで、今の日本の現状を客観視できたのではないでしょうか。