校長室より

2023/03/09
「初めて自分で自分を褒めたいと思います。」
 3月12日には、びわ湖マラソンが開催されます。マラソンで思い出すのが元マラソン選手の有森裕子さんの有名な言葉。
「初めて自分で自分を褒めたいと思います。」
1992年バルセロナ五輪で銀メダル、1996年アトランタ五輪で銅メダルと2大会連続でメダルを獲得しました。1996年の銅メダルを取った時のインタビューでの言葉がこの言葉です。前回の銀メダルには及ばなかったけれど、「初めて自分で自分を褒めたいと思います。」と結んだ彼女の姿は日本中の感動を呼びました。何故ここまでに日本国中が感動したのか。「自分で自分を褒める」という自己肯定に新しい価値観を感じたのかもしれません。
 日本人は良くも悪くもその謙虚な姿勢から、欧米諸国に比べ自己肯定感が低いと言われます。自分で自分を褒めるとき、重要なのは途中のプロセスです。有森さんもメダルを取れた結果に「自分を褒めたい」と言ったのではありません。自分の理想とする走りができたからです。自分よりもっと速い選手がいることはどうにもできないけれども、今の自分のベストを尽くすことは自分一人でできる、それができたかどうかということだと思います。
 自分を褒められる自分でありたいものです。


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2023/03/06
入試7か条
今週は県立高校一般入試です。校長から伝える入試7か条です。

@前日には周到に準備をして受験票等の忘れ物をしないように細心の注意を払い、そしてぐっすりと睡眠をとってください。
A朝ごはんはしっかりと食べましょう。  
B試験当日に会場についたら大きく深呼吸をしましょう。
C試験開始後、まず受験番号を書きます。これを忘れずできれば、スタート上々です。
D問題は1番から解いてはいけません。問題をひと通り見て、できる問題からトライです。問題でつまずいたら、自分の勘を信じて書きます。白紙は絶対ダメです。ここまで来たらもう中間点は超えています。
E時間配分には注意しましょう。
Fラストスパートは、諦めないこと。最後まで自分の可能性を信じて、頑張りぬくことです。そして、再度の受験番号の記入確認。

 頑張ってきてください。健闘祈っています。

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2023/03/01
梅の花
 梅はまだ寒い冬の終わりを迎える頃に咲き始めます。春の訪れをつげる花です。梅の花の花言葉は、「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」です。「上品」「高潔」「忍耐」はまだ寒さが厳しい時期に凛と咲きほこる梅の姿から花言葉がついたとされています。「忠実」の花言葉は、学問の神様とされる菅原道真公に由来しています。九州の太宰府に左遷された際、道真公の元へ大切に育ててきた梅の木が飛んできたという伝説が残されており、これにちなんで、「忠実」という花言葉がつけられました。ちなみに道真公が詠んだ有名な和歌を紹介しておきます。
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」
 この「梅」は大変縁起のいいものとされています。いくつか紹介します。
@松竹梅の「梅」……松・竹・梅は「歳寒三友」と称され、寒い冬でも葉が枯れないため、その強さからお正月の「縁起物」として尊ばれています。
A塩梅(あんばい)……昔は梅を酸味と塩味で料理の味を引き立てる調味料として使用していました。そのことから今はとても具合のよいことを「いい塩梅」と言います。
B梅はその日の難のがれ……朝、出掛ける前に梅干を食べると、その日は災難をまぬがれるといういわれがあります。昔の旅人は殺菌効果がある梅干しを「薬」として携帯していました。今でも旅館などで、朝食に梅干が出されるのは、ここからきています。
 さあ、3月です。1年間の締めくくりの月です。いい塩梅で次年度を迎えられますように!

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2023/02/28
蘭の花が咲きました。
 蘭の花が1年ぶりに咲きました。なかなか咲かすのは難しいですが、本校職員が世話してくれ、見事に咲きました。

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2023/02/27
「スーパーマン」と「アンパンマン」
 アメリカでアニメや映画でのスーパーヒーローの代表格と言えば、「スーパーマン」。原作者はジェリー・シーゲルとジョー・シュースターの2人です。日本のアニメでヒーローと言えばいろいろ名前が挙がってくるかもしれませんが、「アンパンマン」もそのひとつ。作者はやなせたかしさんです。
 やなせさんの話です。『アメリカにはスーパーマンというヒーローがいますが、スーパーマンは飢えた人を助けに行くことはしない。することは悪人をやっつけること。どんなに格闘しても、着ているものが破れたり、汚れたりすることがない。だから、本当の正義を行う新しいヒーローを描きたいという気持ちになった。』
 悪人を倒すことより、弱い人を助けることを正義と感じていたようです。だから、アンパンマンは、自分の顔をちぎって困っている人に食べさせ、助けます。顔をちぎって人にあげるから、アンパンマン自身も傷つくけれど、それによって人を助けることができるのです。
 またこんなことも言っています。『バイキンは食品の敵ではあるけれど、アンパンをつくるパンだって菌がないと作れない。菌によって助けられていることもある。善と悪とはいつだって、戦いながら共生しているということです』。人の体内外には40〜100兆個も常在菌が生きていると言われています。その常在菌を絶滅させるとどうなるか。たぶん生きていけなくなります。健康な人はバランスをとり共存を保っているのでしょう。人間関係も一緒かもしれません。



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2023/02/20
そっ啄(そったく)
 卵の中のひな鳥が殻を破って生まれ出ようとする時、卵の殻を内側からひな鳥がつつくことを「そつ」といい、それに合わせて親鳥が外から殻をつつくことを「啄」といいます。 ひな鳥と親鳥が、内側と外側からつつくタイミングが一致することで、殻が破れて中からひな鳥が生まれてきます。もっと説明するならば、「そつ」はひな鳥が卵の殻を破って出ようとして鳴く声、「啄」は親鳥が殻をつつき割る音です。このように、両者の動作が一致することにより目的が達せられる「両者が相応じる得難い好機」のことを「そつ啄の機」とか「そつ啄同時」といいます。
 両者のタイミングがうまく一致していることがとても大切で、親鳥のサポートが早すぎても、遅すぎても、ひな鳥は死んでしまいます。つまり、「人を育てる際には、タイミングが大事」ということを意味しています。
 自分の子育てを振り返ってみても、いつもほんの少しだけ卵の殻を外側からつつくタイミングが早かった、“待つ”ということが足りなかったと反省しきりです。親が先走って必要以上に与えすぎると、子どもの「やってみたい」という気持ちを奪ってしまう結果になることが多いです。
 「教える」が「育つ」を追い越さないようにすることが大切ではないでしょうか。

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2023/02/13
60点は60点
 世の中のほとんどのことは正解(成功)か失敗かとか、100か0(ゼロ)かとか、どちらかに決めることはできないことの方が多いです。実際の結果は0(ゼロ)と100との間にあるものです。それにも関わらず、私たちは物事を見るときに「0(ゼロ)か100か」という、ふたつにひとつの見方をしてしまうことがしばしばあります。ほんの小さな失敗でも完全な失敗と考えてしまうから0(ゼロ)と判断してしまいがちです。つまり60点でも0点だと思ってしまう傾向があるのです。
 60点は0点ではありません。60点は60点であって、失敗と思っていても6割は成功しているのですからこの60点の場所から、もう一度上を目指して再チャレンジすればいいのではないでしょうか。


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2023/01/27
天国と地獄
 2学期の始業式で話をした内容です。
 地獄にも天国にも、部屋の真ん中に大きな釜があり、おいしいうどんが煮えているそうです。ただ、その食べ方にルールが決まっていて、1メートルの長い箸で、しかもその端を持って食べなければならないというものです。釜の大きさも、釜を囲んでいる人数も一緒、でも地獄と天国の様子は大きく違う。地獄では、自分でうどんを掴み取り、自分の口に持って行こうとし、長い箸なので届かず、だれもうどんを口にすることができません。天国では、みんなで分け合えるように、箸で掴んだうどんを、反対側の人に食べさせてあげる。先にあなたがどうぞ、次は自分が食べさせてもらう。そうして全ての人がニコニコしながらうどんを食べているそうです。まさに、「うばい合えば 足らぬ わけ合えば あまる」です。
 人の心の持ちようが違うだけで大違いですね。

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2023/01/23
「エビングハウスの忘却曲線」
 ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱した人が忘却するメカニズムを端的に表したグラフのことを「エビングハウスの忘却曲線」といいます。人間の記憶に対する実験で、人は一度記憶したものを20分後には約42%を忘れ、1時間後には約56%を忘れ、1日後には約74%、1週間後約77%、1ヶ月後約79%を忘れたというものです。
 つまり、1ヶ月経ったら21%のことしか覚えていないということです。でも、この理論には重要なポイントがあります。それは、1日経つのと1ヶ月経つのを比べてみるとそう変わらない。つまり、1日後に覚えていたことは1ヵ月経っても覚えていられる可能性が高いということです。1日後と1ヶ月後の差は僅か5%。繰り返すことで忘れが減ります。人間は忘れる生き物です。忘れない努力をしていきたいものですね。


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2023/01/16
「酢豚にパイナップル、チャンポンにお酢」
 滋賀県には全国でも有名な「ちゃんぽん」のお店があります。彦根が発祥の地だそうです。このちゃんぽん、味変(あじへん)としてお酢を入れるとおいしくなるそうです。私はちゃんぽんに「お酢」を入れる気持ちが初めは分かりませんでした。しかし、今では、「お酢」を投入することで味に深みやまろやかさが出てくることに気づきました。
 価値観に違いがあるだけで、これを美味しいと思う人と、これを不味いと思う人がいるだけということですね。自分とは違う相手の価値観を、全て排除するよりも、「試しに一度やってみようかな」と少しでも寄り添うことが大切ではないでしょうか。
 喧嘩やいざこざ、戦争も、きっとそういう価値観の違いから始まっているのでしょう。互いに「正義」を主張し、引かないから衝突する。ほんの少しでも「試しに一度やってみようかな」というような、相手の価値観を知ろうとする気持ちがあれば喧嘩にまで発展しない気がします。
 ちなみに酢豚にパイナップルが入っています。初めに考案した人はとても大胆な発想をしたものですね。

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