学校司書さんが図書室前の掲示物を毎月新しくしていただいています。掲示物は新しい本の紹介、季節を感じさせる飾り付け、タイムリーな内容になっています。12月の掲示物の中に高浜虚子の俳句が紹介されています。17文字の中に私たちが大切にしなければならないことが詰まっています。
去年今年貫ぬく棒の如きもの
「去年が今年に入れ替わり、一夜明けると昨日は去年となり、今朝は今年と呼ばれるようになっていく。このようにして、時の流れに区切りをつけて人は生きている。しかし、時というものは過去・現在。未来を通して貫く一本の棒のように連続しているものなのだ。時間をどう区切って呼ぼうとも、時の流れの中で一本の芯棒のように曲がらない己の信念がある。」と言う意味です。
新しい年を迎えるにあたり私たちは「新年の抱負」や「新年の志」を立てます。新しい年になり気持ちも新たに新しいことにチャレンジするために大事な節目です。自分を変える大きなチャンスでもあります。とても大切なことです。
その一方で俳句に詠まれているように貫ぬく一本の棒のような真っ直ぐな信念は曲げてはならないと思います。信念とは「自分の信じる考え」のことです。
信念が揺らいだり、信念を曲げてしまうと、新しく始めたことが長続きしなかったり、上手くいかなくなります。
自分の軸はぶれないまま新たなことを始めたいものです。
そのためにも新年を迎える前に自分の「信念」とは何か自問自答してみてください。自己理解が進むと「なりたい自分」にきっと近づいていきます。
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