今日の3時間目に1年生の人権学習を体育館で行いました。東京パラリンピックで5位に入賞したブラインドマラソンの藤井由美子選手と藤井選手の伴走を務める高田雄太選手を招いてパネルディスカッションと伴走の体験を行いました。
自己紹介のあと事前に1年生が考えた質問に答えていただきました。「視覚しょうがいと聞くとすごく大変なイメージがあるという」質問には「子どものころからこれが当たり前で生活しているので日常生活の中で大変な思いはしていない」と答えられました。困ることは初めて行く場所や手紙、銀行等のタッチパネルだそうです。私たちが便利に思うことがかえって不便に感じることが多い、困っているときはぜひ助けてもらいたいと言うことでした。
藤井選手が競技を始めるきっかけは中学校1年生に入った陸上競技部。だんだん走る距離を伸ばす中で自分がどれだけの距離が走れるかを試すために23歳でフルマラソンに出場したのがきっかけだそうです。フルマラソを走る楽しさを知り約40年走り続けているとのことです。
高田選手は新型コロナウイルス感染症の時にダイエットのために始めたマラソンを始め走る楽しさにのめり込んでいったそうです。東京パラリンピックで滋賀県出身の藤井選手が走る姿を見て、藤井選手に会いたい、伴走がしたいとい強い思いで行動し伴走を始めたそうです。
伴走者の条件はランナーよりも走力のある人、ペースを合わしてくれる人が良いそうです。伴走者もランナーに迷惑をかけないように体調を整えること、スタート時がとても危険なので転倒がないように細心の注意をはらっているとのことでした。
実際に3人の生徒が伴走を体験しました。「思ったよりも難しい。指示が遅れると転倒とかをするので緊張をする」「手を振ること、足の運び方を合わすのが難しい」「曲がるところが多く指示を出すタイミングが難しかった」と感想を話していました。藤井選手は「初めてなのに、みんな上手でした」とほめられていました。
藤井選手は最後に「夢をあきらめないこと」「目標に向けて進んでいればはっといいことがある」「上手くいかないときやくじけそうになるときもある。そんなときは家族や仲間、周りの人に頼ってほしい」と1年生にメッセージを伝えられました。
私も20歳の時からフルマラソンを走っています。今日は藤井選手に会えることをとても楽しみにしていました。藤井選手と高田選手とマラソン談義に花が咲きました。知り合いが57歳で自己ベストを更新したという話を藤井選手から聞きました。「がんばろう」という気持ちがわいてきました。目指す目標は大きく違いますが自分ができるベストを尽くそうと今日の話を聞いて思いました。元気と勇気をもらいました。私が出場している京都マラソンにも視覚障がいのランナーが伴走者とともに何人も走っておられます。しんどいときにいつもパワーをもらっています。
藤井選手、高田選手、本日は貴重なお話、体験をありがとうございました。
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