今日、校舎の中庭にある「はばたきの像」が、ついに修復工事に入りました。 この像は、希望や未来への飛翔を象徴する存在として、1975年に瀬田中学校が現在の地に移転して以来、ずっと私たちの学校を見守ってきました。まさに学校の歴史とともに歩んできた存在です。 実はこの像は、瀬田中学校がまだ神領にあった頃(現在の瀬田南小)、当時の美術の教師であった木村孝英先生の作品だと、前任の人見校長先生から伺いました。先生の思いが込められたこの像は、時代を越えて今もなお、生徒たちに希望と勇気を与え続けています。 しかし、5月8日に腕が折れてしまい、それ以来ずっとそのままの状態で静かに佇んでいました。生徒や教職員にとっても、少し寂しい風景となっていました。 そして今日、午後から一人の作業員の方が来てくださり、修復工事が始まりました。いよいよ復活への第一歩が踏み出される…そんな期待に胸が高鳴りましたが、急な雨と雷に見舞われ、工事は中止に。自然の力には逆らえませんが、像の復活を心待ちにしていた私たちにとっては、少し残念に思いました。 それでも、今日の出来事は「はばたきの像」が再び羽ばたくための序章。天候が回復すれば、工事は再開され、来年迎える創立80周年に間に合うよう、きっと美しい姿を取り戻してくれると信じています。 「はばたきの像」の復活は、私たち自身の希望や再生の象徴でもあります。その日を楽しみに、もう少しだけ待つことにしましょう。
|