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■ 西田の置き土産2025.11.11

 来年の3月31日で役職定年を迎え、この瀬田中学校を去ることになります。この2年間、何か爪痕を残せたかと言われれば、正直なところ何も残せなかった気もします。でも、自分なりにはがんばってきたつもりです。あくまで「自分なりに」ですが。(自己肯定感は高めかもしれません)
 それでも、来年度以降も「自分がここにいた証」を残したいと思ってしまう、小市民的な気持ちがあります。京都の嵐山の竹林などに名前やメッセージを書く海外からの観光客の気持ち、わからなくもないです。もちろん、そんなことはできません。

 そこで、ちょっとした「置き土産」を仕掛けることにしました。

 一つ目は、中庭の「旅立ちの像」の後ろにあるエアコンの室外機のそば。今年の夏、そこにアサガオを植えました。たくさん花を咲かせ、種もたくさんできました。しっかりエアコンの室外機のフェンスの中に落ちていると思います。もし来年、その種が芽を吹き、花を咲かせたら――それは前任者・西田の「置き土産」だと気づいてくれる人がいたら、ちょっと嬉しいです。
 もう一つの作戦も進行中です。校門の前の左側の花壇に、休みのたびにシバザクラを少しずつ植えています。来年の4月、校門の左側が一面ピンクの絨毯になっていたら、それもまた西田の「置き土産」だと思ってください。

 この瀬田中学校で過ごした日々が、誰かの記憶の片隅に少しでも残ってくれたら、うれしいですね。
 では、みなさん。来年の春、校門の芝桜を見て、夏には中庭のアサガオを見て、「西田の置き土産」を思い出してください。

 ※全部枯れてたりして……  それはそれで笑って許せる自分がいる。何事も「笑い」に変えられたらOKです。