毎年、秋になると紅葉の美しさに心が動かされる一方で、なぜか気持ちが沈むような感覚がありました。それは単なる季節の寂しさだと思っていたのですが、今年、あるきっかけで「季節性情動障害(SAD)」という言葉に出会い、自分の心の動きに名前があることを知りました。 思い返せば、50代の初め頃、管理職になる少し前の時期から、秋になると気分が落ち込み、何をしても心が晴れないような感覚が続いていました。それが毎年繰り返され、きづくと10年ほど続いていました。今年もです。仕事の責任が増す中で、心の変化に向き合う余裕もなく、ひょっとして「自分が弱いのではないか」と思うこともありました。 しかし、季節性情動障害は、日照時間の減少や体内時計の乱れ、脳内のホルモンバランスの変化によって起こる、れっきとした心の反応だそうです。決して気のせいでも、個人の弱さでもないようです。季節の変化に敏感に反応する心の仕組みだそうです。 このきづきは、自分にとって大きな転機となるでしょう。気持ちがスッキリとしました。自分の状態に名前がつくことで、これまでの気持ちや経験が整理され、少し楽になったように感じます。そして、同じように季節の変化に心が揺れる方がいるならば、ぜひ「それは自然なこと」だと知ると気持ちが楽になると思います。 対処法としては、朝の光を浴びることや、軽い運動を取り入れることで、少しずつ心の調子が整うようです。太陽光を浴びるよう校舎周りのゴミ拾いや、軽い運動(といってもなかなか時間がとれないのですが・・)をやることとします。いままで、モヤモヤしていたものが何であったのかがわかったことが自分にとって大きな前進です。 このつぼやき、誰かの気づきや安心につながれば幸いです。
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