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■ 熊の目撃情報2025.10.29

 最近、ニュースでも熊による被害が多く報道されていますが、大津市内でも熊の目撃情報が少しずつ寄せられるようになってきました。特に山沿いの地域では、熊の出没が心配される状況です。
 市の公務員が利用している情報共有アプリには「熊目撃出没情報連絡」というグループがあり、そこに目撃情報が投稿されています。投稿には、目撃された場所とともに「信用度」が記されていて、熊であることがほぼ確実な場合は信用度A、熊の可能性が高いけれど他の動物の可能性もある場合は信用度Bとされています。
今年度、4月2日から10月28日までの間に報告された件数は全部で26件。およそ8日に1回のペースで情報が寄せられており、信用度Aが13件、信用度Bも13件と、ちょうど半々の割合になっています。
 ちなみに、瀬田学区では今のところ熊の目撃情報は1件も報告されていません。ただ、山に餌が少なくなっていることから、熊が人里に降りてくるケースもあるようです。柿の木がある場所や、農作物が育てられている畑などは特に注意が必要です。

 私自身、以前は大津市北部の志賀中学校に教頭として4年間勤務していましたが、その間に熊の出没情報があったのは、記憶している限りで2件ほどでした。志賀中校区はJRの駅が7つもある広い地域で、比良山など山が迫っている場所もありますが、それでも熊の目撃はそれほど多くはありませんでした。
 一方で、猿は頻繁に校舎周辺に現れていました。屋上が猿のフンだらけのこともよくありましたが、校舎の中に入ってくることはなく、サイレンを鳴らしたり爆竹を使ったりして追い払っていました。生徒たちも猿に慣れていて、あまり怖がる様子もなく、落ち着いて対応していました。時々赤ちゃん小猿もいてかわいかったです。
 また、瀬田中に赴任する前に勤務していた真野中学校では、近所の方が逃がしてしまった大きなトカゲがTVや新聞、ネットニュースなどで話題になったこともありました。飼い主の方が校舎の下やプールの下、支援学級の畑の中などを一生懸命探しておられたのを覚えています。
 このように、地域によって出没する動物の種類や頻度はさまざまですが、いずれの場合も、生徒の安全を守るためには、日頃からの情報共有と注意喚起がとても大切です。「瀬田は大丈夫」と思い込まず、過信せずに、熊をはじめとする野生動物の動向にはしっかりと目を配っていきたいところです。必要に応じて、保護者の皆様にも情報をお伝えしてまいりますので、どうぞご理解とご協力をお願いいたします。

※まったく関係のない話ですが、高校時代に「クマ」と呼ばれていた同級生がいました。なぜそう呼ばれていたのかは覚えていませんが、お名前もすっかり失念してしまいました。すみません。