1年生・2年生は中間テスト2日目。3年生は平常授業で、少し肌寒いこともあって、今日は朝から静かな学校です。 朝出勤したとき、校舎周りのゴミが目についたので、朝の会の時間帯にバケツと金ばさみを持って校舎をぐるりと回ってきました。朝見かけたゴミはすでになく、誰かがすでに拾ってくれていたことに、うれしい気持ちになりました。 それでも歩いてみると、バケツに軽く一杯ほどのゴミが集まりました。ゴミの中で特に多かったのが、A4の紙を折った紙飛行機。もとは高校のチラシのようですが、いらないからといって窓から捨てるのではなく、紙飛行機にして飛ばしたい――そんな気持ちから生まれたもののように思います。ひらひらと空を切って飛び、落ちていく様子を見ると、時間が少しだけゆっくり流れているように感じるのかもしれません。 けれど、飛ばしたあとの紙飛行機は、やがて風に流され、雨に濡れて、ただのゴミになってしまいます。飛ばすなら、最後まで拾って捨てるところまでやってほしい。 でも、自分の手から離れた紙飛行機は、気がついたときにはなくなっている。誰かがそのあとを拾ってくれる――そんな見えない優しさに支えられて、学校の一日は静かに回っているのだと感じました。そんな小さな優しさを提供する側でいたいものです。
もう一つうれしいことがあって、校舎周りのゴミ拾いをしていると、窓をたたいて声をかけてくれる生徒もいました。渡り廊下から「校長先生―、おはようございます。」と元気にあいさつをしてくれる生徒もいて、心が温まりました。
そんな優しさを大切にしながら、これからも心地よい瀬田中学校をみんなでつくっていきたいと思います。 ※写真は、ソフトボールのバックネット付近からの朝の校舎。空気が澄んで空が青い。釣り日和やなぁ・・・
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