今年の夏休みの7月末、私は宮城県潮来市で行われた中学生のボート全国大会に帯同しました。全国から集まった中学生たちが、仲間と力を合わせて水上を進む姿は、とてもまぶしく、心に残るものでした。 特に印象的だったのは、女子クォドルプルの決勝です。私は1kmのコースのゴール付近に立ち、遠くから瀬田中学校の赤いユニフォームを探していました。すると、赤いクルーがどんどん近づいてきて、リードしているのがはっきりと見えてきました。周りの部員たちからも「瀬っ中がんばれ!」「行けー!」と声援が飛び、自分も思わず「そのまま!」と叫んでいました。そして、ゴールラインを僅差で抜けて優勝した瞬間――その場にいたみんなが、喜びと感動を全身で感じていました。私は鳥肌が立ったのを覚えています。
このように、同じ時間、同じ場所で、同じ気持ちを共有することには、特別な力があります。努力してきた仲間とともに、喜びや悔しさを分かち合うことで、絆が深まり、心が動かされます。あの瞬間に立ち会えたことは一生忘れられない思い出です。
学校生活も、毎日が「時間と場の共有」です。授業や部活動、友だちとの会話――そのすべてが、みんなの成長につながる大切な時間です。これからも、みなさんが仲間とともに豊かな時間を過ごし、かけがえのない思い出をつくっていけるよう、私たち教職員も全力で応援していきます。
※写真は、1位瀬田中、2位愛知東郷BC(愛知県)、3位入野中(静岡県)、4位潮来選抜(茨城県)、5位美浜中(福井県)
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