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■ 東日本大震災から15年2026. 3.11

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災から、今年で15年の節目を迎えました。東北地方を中心に、津波や火災によって多くの尊い命が失われ、街は壊滅的な被害を受けました。私たちが暮らす大津市でも強い揺れが観測され、当時の人々が感じた恐怖や不安は、想像を超えるものだったと思います。

 みなさんが生まれる前、生まれたすぐ後のできごとですが、東日本大震災は「過去の話」ではありません。今もなお、あの日を胸に抱えながら生きている人たちがいます。東北の街は少しずつ復興を遂げ、訪れると活気を取り戻した姿に勇気をもらうこともあります。しかし、その美しい街並みの陰には、今も心の傷が癒えないままの方々が確かにおられます。復興とは、建物が建ち直ることだけではなく、人の心が前を向けるようになるまでの、長く静かな歩みでもあります。

 「あの日」から積み重ねられた5000日以上の時間。失われていくものを惜しみながら、新しいものを迎え入れ、日々を生きてきた人々の姿には、深い強さと優しさがあります。

 東日本大震災の後も、熊本地震、北海道胆振東部地震、そして能登半島地震など、日本各地で大きな地震が起こっています。30年以内に南海トラフ地震が発生する可能性が高いとも言われ、私たちはいつどこで災害に向き合うことになるか分かりません。

 今日はテレビや新聞でも東日本大震災が大きく取り上げられています。毎日ずっと災害のことを考え続けるのは難しいことですが、今日だけは少し立ち止まり、「自分にできることは何だろう」と考える日にしてほしいと思います。防災について知ること、家族と話し合うこと、周りの人を思いやること。どれも小さな一歩ですが、その積み重ねが未来の命を守る力になります。

 そして何より、生命の尊さ、人と人とのつながりのありがたさ、人の温もりを感じる一日にしてほしいと思います。当たり前のように迎える朝、友だちと笑い合える時間、誰かがそばにいてくれる安心感。そうした日常の一つひとつが、実はとても大切で、かけがえのないものです。

 東日本大震災から15年の節目が、みなさんにとって「大切なものに気づく日」になりますように。