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| ■ OJT研修〜教育に大切なこと〜 | 2026. 3.10 |
明日のOJTで「教育に大切なこと」と題して若手教員に話をします。次のような話をしようと考えています。 教育に携わるということは、人の人生に寄り添い、その成長に責任をもつという、かけがえのない仕事です。だからこそ、まず大切にしてほしいのは「自分の原点」です。教師を目指したきっかけは、どれだけ年月がたっても揺らがない支えになります。忙しさの中で忘れそうになることもありますが、迷ったとき、立ち止まったとき、その原点が自分をもう一度前に進ませてくれます。 同時に、教育は日々変化していくものです。制度も、子どもたちの姿も、社会の価値観も変わっていく中で、自分の中に「ぶれない軸」をもつことが必要です。何を大切にするのか、どんな教師でありたいのか、その軸があることで判断も行動も安定し、迷いが少なくなります。 教育は「教える」だけではなく「育む」営みです。転ばない方法を教えることも大切ですが、転んだときにどう立ち上がるかを学ばせることはもっと大切です。失敗を恐れず挑戦できる子どもを育てるためには、私たち自身が失敗を許し、挑戦を励ます存在でなければなりません。 そして、教育はすぐに結果が出るものではありません。「いい手」などありませんし、思うようにいかない日もあります。しかし、小さな積み重ねは必ず子どもたちの中に残ります。学年が変わったとき、卒業したとき、大人になってから、ふとした瞬間に花開くことがあります。その瞬間を信じて、日々の小さな一歩を積み重ねてほしいと思います。 教師としての醍醐味は、やはり担任です。子どもたちと日々をともにし、成長を間近で感じられる時間は、何ものにも代えがたいものです。担任ができるうちが花です。ぜひ担任という役割にこだわり、その時間を大切にしてほしいと思います。 また、教育には三つの温度が必要です。情熱をもって向き合う「熱さ」、状況を冷静に見つめる「冷たさ」、そして子どもを包み込む「温かさ」。この三つを使い分けることで、子どもたちに安心と挑戦の両方を届けることができます。 教師は一人では育ちません。誰をモデルにするか、誰に相談するか、誰を信頼するか。その選択が教師としての成長を大きく左右します。良い出会いが良い教師を育てます。そして、完璧を目指す必要はありません。大切なのは「The Best」ではなく「My Best」。他人と比べるのではなく、昨日の自分と比べて成長しているかどうかです。 教師にはそれぞれの持ち味があります。優しさが武器の人もいれば、厳しさが強みの人もいる。話が上手な人もいれば、文章で伝えるのが得意な人もいる。自分の持ち味を大切にし、それをいかすことで、子どもたちの心に思いが届きます。 どれだけ目に見えなくても、教師の頑張りは必ず伝わります。子どもたちにも、保護者にも、同僚にも、そして自分の家族にも伝わっています。努力は決して裏切りません。 また、勉強が苦手な生徒、運動が苦手な生徒、話すのが苦手な生徒、書くのが苦手な生徒。その子たちの立場に立って考えることが教育の出発点です。「できない」には必ず理由があります。できない理由を探すのではなく、「どうしたらできるか」を一緒に考える姿勢が、子どもたちの未来を開いていきます。 一人でできることには限界があります。抱え込まず、チームで支えること。コミュニケーションを大切にし、互いに助け合う職場が、子どもたちにとっても最良の環境になります。 時間には限りがあります。「時間制限」を意識し、ワークライフバランスを整えることは、教師の質を高めることにもつながります。働き方改革と同時に、働きがい改革も必要です。 また、効率を高めるデジタルと、人間らしさを育むアナログ。その両方を適切に使い分けることが、これからの教育には欠かせません。 校長として私が大切にしているのは、判断・決断・責任を明確にすること、教職員が気持ちよく働き力を出し切れる職場づくり、わかりやすさの徹底、継続すること、そして学校の魅力を積極的に発信することです。教育は、人を育てる尊い仕事です。そして、教師自身もまた、日々育ち続ける存在です。私が大切にしてきたことが、真野中学校の先生たちの明日の一歩を少しでも支えることができれば幸いです。 教育は、人を育てる尊い仕事です。そして、教師自身もまた、日々育ち続ける存在です。 私が大切にしてきたことが真野中学校の先生たちの明日の一歩を少しでも支えることができれば幸いです。 | |