昨日のの3時間目、3年1組では書道の授業が行われました。教室に入ると、墨の香りがふわりと漂い、みんなが真剣な表情で筆を握っている姿がとても印象的でした。今週は、どの学年・どのクラスも順番に書道に取り組む予定です。
みんな、それぞれが選んだ一文字に思いを込め、墨をたっぷり含ませた筆を画仙紙に向けました。筆先を慎重に運びながら丁寧に書き進める人、一気に勢いよく書き上げる人、柔らかく優しい雰囲気の字を書く人、力強く堂々とした字を書く人など、書き上がる文字には一人ひとりの個性がはっきりと表れていました。書道は単なる技術ではなく、その人らしさや心の動きが自然とにじみ出るものだと改めて感じさせられました。
書き終えた後は、自分の作品をじっくり見比べながら、先生や仲間の意見を聴きつつ、校内書き初め展に出す一枚を選んでいました。どの作品にも努力の跡があり、迷いながらも「これが一番自分らしい」と思える一枚を選ぶ姿がとても微笑ましく見えました。
一人ひとりが選んだ作品は校内書き初め展で展示されます。自分の字と向き合い、心を落ち着けて筆を運ぶ時間は、日々の学習とはまた違った大切な経験です。
書き初めは、新しい年の始まりに心を整え、その年の目標や願いを一文字に込めて書く日本の伝統行事です。今回の書道の授業は、ただ字を書く練習ではなく、書き初めの意味を学びながら、自分の思いを文字で表現する貴重な機会となりました。これからも、自分らしさを大切にしながら、のびのびと表現していってほしいと思います。
|