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■ 世界人権デイ2025.12.10

 1948年12月10日、国際連合において「世界人権宣言」が採択されました。これは人類史において大きな意義を持つ出来事であり、すべての人が生まれながらにして持つ基本的な権利を国際的に確認したものです。その後、2年後の1950年12月10日を「世界人権の日」と定め、世界各国で人権尊重の意識を高める取り組みが続けられています。

 真野中学校では、11月17日(月)から11月25日(火)までを「人権週間」と位置づけ、全校で人権学習に取り組みました。学年ごとにテーマを設定し、それぞれの立場から人権について考える機会を持ちました。

 1年生:「障がい者差別」について学習しました。障がいを持つ人々が直面する課題や社会の中でのバリアについて理解を深め、日常生活での思いやりや配慮の大切さを考えました。
 2年生:「LGBTQ」について学習しました。性の多様性を尊重し、互いの違いを認め合うことが人権尊重につながることを学びました。
 3年生:「外国人差別」について学習しました。国際社会の一員として、文化や言語の違いを超えて共に生きる姿勢を育むことの重要性を考えました。
 
 そして、人権学習のまとめとして人権標語をつくりました。
  ○友達の たった一言 笑顔になる
  ○好きなもの 「好き」と言える 環境へ
  ○個性の色 違うからこそ おもしろい

 「人権」とは、すべての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利であり、人間が人間らしく生きるために生まれながらに持つ権利です。これは特別なものではなく、日常の中での思いやりや心遣いによって守られるものです。

 人権学習の目的は、単に知識を得ることではなく、「人の心」や「人と人との心のつながり」を大切にすることにあります。人に気遣い、心遣いができ、その思いやりに気づいて「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることができる――そのような温かい人間関係こそが人権を守る基盤となります。

 今回の人権週間を通じて、生徒たちは「人権」を難しい概念としてではなく、身近な生活の中で育むものとして理解しました。小さな「ありがとう」が積み重なることで、学校全体が温かい雰囲気に包まれ、互いを尊重し合う文化が育まれていきます。

 真野中学校では、これからも人権尊重の精神を大切にし、日常生活の中で「人権」を実践できる生徒の育成に努めてまいります。