昨日のの2時間目に、2年生は中尾勇守さんをお招きし、「多様な性」をテーマにご自身の生い立ちや体験をもとに講話をしていただきました。 講話の冒頭では、近年LGBTQが社会で認知されてきたことへの感謝が語られました。続いて、社会にはマイノリティ(少数派)とマジョリティ(多数派)があり、誰もがどこかで少数派になることがあること、しかし多数派が「普通」とされ、それを押しつけられることで「自分らしく」生きることが奪われてしまう現状についてお話がありました。特に「男らしさ」「女らしさ」といった“らしさ”の押しつけが差別につながることを指摘されました。 また、もし誰かがLGBTQであることをカミングアウトしてくれたら、@話を最後まで聞く、A「話してくれてありがとう」と伝える、B困っていることを尋ねる、C誰に話していいのかを確認する、D「これから一緒に勉強していこう」と歩み寄る、といった姿勢が大切であると学びました。 最後に中尾さんからは、次の3つの大切なメッセージが伝えられました。@自分らしく生きることは恥ずかしくない。周りの人の「自分らしさ」も尊重してほしい。A人との違いを楽しんでほしい。B正解はない。一緒に考えることが大切。そして「このような講演会が将来なくなることを願います」と締めくくられました。 今回の学びは、性に関する差別だけでなく、身近な「いじめ」など多くの差別に通じるものです。差別の根底は同じであり、なくすためには一人ひとりができることを今日から始めることが大切です。
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