みなさんは、毎日の学校生活の中で「当たり前」と思っていることがどれくらいあるでしょうか。朝、友達と交わす「おはよう」のあいさつ。授業で先生の話を聞き、ノートを取ること。昼休みに友達と笑い合いながら過ごす時間。放課後、部活動で汗を流すこと。これらは、あまりにも自然で、特別なことではないように感じるかもしれません。
しかし、よく考えてみると、それらは決して「当たり前」ではありません。家族が支えてくれるからこそ学校に通うことができ、先生たちの準備があるからこそ授業を受けられます。友達がいるからこそ笑い合え、仲間がいるからこそ部活動に励むことができます。つまり、みなさんが毎日過ごしている「当たり前」は、たくさんの人の支えや努力の上に成り立っているのです。
時には、体調を崩して学校に来られない日もあるでしょう。行事が中止になることもあるかもしれません。そんなときに初めて、普段の「当たり前」がどれほど大切で、ありがたいものだったかに気づくことがあります。だからこそ、今過ごしている日常を「特別な時間」として受け止め、「ありがたい」気持ちで過ごしてほしいと思います。
「ありがとう」と伝えること、「ごめんね」と素直に言えること、そして「おはよう」と笑顔で挨拶すること。小さな一歩の積み重ねが、みなさん自身の成長につながり、学校全体を温かい場所にしていきます。日常の中にある「当たり前」を大切にしながら、一日一日を充実させていきましょう。「当たり前の日常を大切に」することは、私たちが普段見過ごしがちな小さな幸せや、平凡に見える日々の中にある豊かさを見つめ直すという深い意味が込められています。
私は毎日、朝と帰りに生徒昇降口で「あいさつ」をしていますが、先週の木曜日と金曜日は出張のために朝のあいさつ運動をおこなうことができませんでした。金曜日にあるクラスの学級日誌に「今日の朝、生徒昇降口に校長先生がおられませんでした。いつもあいさつをするのが「当たり前」だったのに、校長先生がいないのが不思議で寂しく感じた」と書いてありました。「当たり前の日常を大切」にしなければとあらためて実感しました。
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