| 戻る |
| ■ ノーベル生理学・医学賞 | 2025.10. 7 |
昨日ノーベル生理学・医学賞が発表され滋賀県長浜市出身の坂口志文さんが受賞されました。アメリカの研究者とともにノーベル生理学・医学賞に選ばれた坂口さんは、ウイルスなどを攻撃する免疫機能が誤って自分の体を攻撃しないように抑える「制御性T細胞」を発見しました。リウマチや1型糖尿病などの自己免疫疾患や、がん治療などへの応用が進められています。 ノーベル生理学・医学賞は病気の仕組みや治療法、体の働きなどに関する「人類の健康に役立つ発見」を表彰するために設けられました。ウイルスや細菌の発見、がんやアルツハイマー病の治療法の開発、免疫の仕組みの解明、DNAや遺伝子に関する研究等が行われています。 ノーベル賞には物理学賞(宇宙や自然の法則を解明した研究。例:重力波の発見など。)、化学賞(化学反応や物質の性質に関する重要な発見。例:リチウム電池の開発。)、生理学・医学賞(病気の仕組みや治療法、人体の働きに関する研究。例:免疫の仕組みの解明。)、文学賞( 優れた文学作品を生み出した作家。例:詩、小説、思想的な文章など。)、平和賞(世界の平和に貢献した個人や団体。例:人権活動、戦争の終結への努力など。)、 経済学賞(記念賞)(経済の仕組みや理論に関する研究。※ノーベルの遺言には含まれていないが、後に追加された。)があります。 ノーベル賞の設立者は、ダイナマイトの発明で知られるスウェーデンの化学者、発明家、実業家であるアルフレッド・ノーベルです。 ノーベルは、自身の遺言に基づき、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の5分野で人類に多大な貢献をした人物に贈られる賞としてノーベル賞を創設しました。最初の授与は1901年に行われました。経済学賞はノーベルの遺言にはなく、1968年にスウェーデン国立銀行によって設立されました。 ノーベルは、ダイナマイトなどの爆薬の開発で巨万の富を築きましたが、その富が兵器として使われることへの批判や、自身の死亡記事で「死の商人」と評されたことをきっかけに、人類の幸福のために財産を使いたいと考えるようになりました。そして、彼の遺言には、国籍を問わず人類に最も貢献した人々に賞を贈ることが記されていました。 | |