■ 文明開化を導びく・黒田麹蘆(1)2010.4.19

よみ〔くろだ きくろ〕

黒田麹蘆(行次郎)は、文政10年(1827)、膳所藩校遵義堂頭取・黒田扶善の次男として、膳所に生まれ、17歳で緒方洪庵の適塾に入門、蘭学や西洋文化を学びました。

嘉永3年(1850)に、『ロビンソン・クルーソー漂流記』をオランダ語本から翻訳しますが、同年、幕府が「蘭書翻訳制限令」を出したことから、麹蘆は名を伏して、簡約本として『漂荒紀事』の名で出版されます。

『漂荒紀事』は、多くの人々に読まれ、題名を改題した偽版まで出回りますが、麹蘆の翻訳が明らかとなったのは、没後20年を経た大正3年(1914)のことでした。


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