■ 寒川辰清と『近江輿地志略』(1)2009.12.26

よみ〔さんがわとききよ〕〔おうみよちしりゃく〕

『近江輿地志略』は、享保8年(1723)に、膳所藩主・本多康敏〔ほんだやすかず〕の命によって、藩士の寒川辰清が編纂〔へんさん〕した本格的な地誌です。

近江一国を対象に各地を調査し、史書や古記録から関係史料を引用して、享保19年(1734)に101巻100冊の大作としてまとめられました。

内容は、近江国の総説につづき、12郡を村ごとに、由緒、名所旧跡、社寺仏閣等の説明がなされ、最後に人物・名産を紹介しています。
また、絵図も収められ、18世紀前半の近江を知るうえで、極めて貴重な情報が収録されています。

『近江輿地志略』は、寛政10年(1798)、藩主・本多康完〔ほんだやすもと〕により幕府に献上されるまで、65年間藩内で秘蔵され、公にされませんでした。


CGI-design