校長室より

2018/07/10
ほどよさ
家の庭でゴーヤ、トマト、なす、唐辛子など、ちょっとした「家庭菜園」を楽しんでいます。
トマトを甘く育てるには、水やりをしないことと義母が教えてくれました。
もともと熱帯地方の乾燥した土地で生育していたからでしょうか。
きびしく育てれば、強くたくましく、甘くなるのでしょう。
子どもの育ちにも通じますね。ほどよい適切なかかわりが大事。
2018/07/05
ボイスシャワー
子どもたちにとって、心の育ちは極めて大切です。
『自己有用感』 簡単に言えば、「自分は誰かの役に立っている」と感じる気持ちのこと。
自己有用感は、生きる力につながります。
子どもはもちろん、大人でも誰かの役に立っている、自分が必要とされているなど、感じる場面があれば意欲が出てきます。

学校はまさに自己有用感を育む大切な場所。たとえば、委員会・係・当番活動、そうじ。
「いつもありがとう」という言葉やメモだけでも元気が出ます。
大切な人には自分のことをみていてほしい。できれば褒めてほしい。
家族の中で、学校で、・・・お互いに相手の存在の大切さを認める声かけを増やしていきたいものです。

鳴門教育大:久我直人教授のいう「ボイスシャワー」。褒め言葉をシャワーのように。

痛ましい事件が次々と報道されています。
そのたびに、いろいろなことを考えてしまいます。

家族、友人・・・、自分を育ててくれているかけがえのない相手とのつながりが確かめ合える、そんな場面を大切に。
2018/06/28
赤頭巾ちゃん気をつけて
「人間が本当の意味で歴史というのを考え出すのは、
 たとえばどこかで自分の価値観ががらっと変わるときです」(養老孟司氏)

カナリア色のステキなコートを着て、カナリア色の大きなリボンをつけたすごくおしゃれな女の子。
左手に「赤頭巾ちゃん」の本をしっかり抱えた5つぐらいの女の子。
私が高校3年生の時にはじめて出会ったその女の子は、出会うたび、ステキに登場します。

庄司薫氏の『赤頭巾ちゃん気をつけて』 カナリア色の女の子に出会えたことは、本当に幸せだったのですが、
それだけでなく、いろいろなことを考え(勉強)させ、そして教えてくれました。

「強さ」は「やさしさ」に裏付けされたものだと、私は思います。
内面から溢れるような「やさしさ」を身につけたいとずっと思ってきましたし、
そして、子どもたちにそんな「やさしさ」を示したいとずっと思ってきました。
この『赤頭巾ちゃん気をつけて』には、「やさしさ」という言葉の原点があるように思います。

(たとえば知性というものは、すごく自由でしなやかで、
 どこまでもどこまでものびやかに豊かに広がっていくもので、・・・・・・・・
 でも結局はなにか大きなやさしさみたいなもの、そして
 そのやさしさを支える限りない強さみたいなものをめざしていくものじゃないか・・・・・・)

高校3年生の時、近くの本屋で『赤頭巾ちゃん気をつけて』などという変わったタイトルの文庫本を見つけ、
ペラペラとめくると魅力的な文体・・・すぐに買い求めました。
それが、ずっと以前に芥川賞を受賞した作品だったなんてことは全く知らずに、です。

(ぼくは海のような男になろう・・・大きくて深くてやさしい海のような男になろう。・・・・・
 このいまぼくから生まれたばかりの決心が・・・誰のものでもない
 このぼく自身のこんなにも熱い胸の中から生まれたものである限り、
 それがぼくのこれからの人生でこのぼくがぶつかるさまざまな戦い、
 さまざまな苦しい戦いのさ中に、必ずスレスレのところで
 ぼくを助けぼくを支えぼくを頑張らせる大事な大事なものになるだろうということが、
 はっきりとはっきりと分ったように思えたのだ。)

『赤頭巾ちゃん気をつけて』 庄司 薫 (中公文庫)

「強さ」は「やさしさ」に裏付けされたものです。
「やさしいけれど甘くない。きびしいけれど冷たくない。」

それと同時に「知性」というものは、ただ自分だけではなく他の人たちをも自由にのびやかにするもの。

これからもしっかりと勉強いたします。
2018/06/25
熱中症予防
先日、新聞に高齢者の熱中症についての記事が掲載されていました。
子どもたちについても、じゅうぶんに気をつけなければなりません。
日本スポーツ振興センターのまとめによると、熱中症は小学校では、
体育活動のほか、遠足、宿泊学習といった校外の学校行事の際にも発生しています。
通常の学校内での活動と異なり、疲労が蓄積され
熱中症を起こしやすい状態になっていたことが考えられます。
梅雨の時期も暑さに体が慣れておらず、熱中症が起きやすいので、
休憩を頻繁に入れるなど予防に力を入れるよう注意を呼びかけています。

熱中症は、一人ひとりが正しい知識を持つことで、防ぐことができます。
本校教職員へも熱中症未然防止について、意識づけを行っています。
・活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分等の補給ができる環境を整えること。
・暑さに徐々に慣らしていくこと。
・服装に気をつけること。直射日光は帽子で防ぐこと。
・具合が悪くなった場合には、早期に水分・塩分補給、体温の冷却、病院への搬送等適切な処置を行うこと。等
2018/06/19
災害に備える
18日(月)の地震。
大津市教育委員会の指示により午後から臨時休校となり、緊急A(引渡し)下校を行いました。

地震が起きたのは7:58頃。子どもたちが登校してくる時間帯でした。
本校教職員は、バタバタせず落ち着いて迅速に対応しました。
子どもたちはその指導に従い、落ち着いて行動できました。

登校してきた子どもたちは集団のまま運動場中央に、校舎内にいる子どもたちは机の下などへ。
その後も指示に従い、スムーズに行動できていました。すばらしかったと思います。

地震や台風などの非常変災や近隣での事件発生など、
子どもたちに危険が及ぶ可能性がある場合にしっかりと備えておかねばなりません。
子どもたちの安全を最優先にすること。
今回のように全てを管理職の指示によって行うことが大事です。

今回の地震の対応の際、メール配信に登録いただいていない方へ緊急下校をお知らせするのに多くの時間を要しました。
できる限り、登録をしていただくようお願いします。
(未登録の方には、今回あらためて案内を配布いたしました。)
事情があって登録できない方は、何らかの形で情報を得られるようにしておいてください。

災害は、いつどのような規模で起こるかわかりません。
もしもの時はあってほしくありませんが、万が一の時、子どもの安全を守りきる瀬田東小学校でありたいと思います。
2018/06/12
レイカディア大学同窓会のみなさま、ありがとうございます!
5年生家庭科「はじめてのソーイング」。
「裁縫セット」を使ってのはじめての裁縫。玉どめ、玉結びを学びました。
はじめて取り組む子どもたちのために、レイカディア大学の方に来ていただき、教えていただきました。

レイカディア大学のお取り組み等について、昨年12月に開催された「レイカ瀬田 小学校応援6周年記念行事」に
出席された瀬田小学校の阪田校長先生に次のように教えていただきました。

・シニア世代が新しい知識、教養、技術を身につけ地域の担い手となることを目指して
 『滋賀県レイカディア大学』が昭和53年に開校されたこと
・開校以来40年の歴史を重ね5,900人の卒業生を輩出されていること
・社会における自らの生きがいを追求しながら社会貢献をされている方々がたくさんおられること

本校でも、定期的にボランティアとしてお越しいただき、裁縫授業応援の他に、
校庭の花作り、樹木剪定や草刈りなどをしていただいています。
教職員だけではなかなかできない所まできれいに整備していただき、
安全で快適な環境をつくっていただいています。
本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

9-1.jpg9-2.jpg9-3.jpg

2018/06/05
わたしを束ねないで
もうずいぶんと前のことになりますが、NHKドラマ「カイワレ族の戦い」が放送されていました。
いつのことだったかとネットで調べてみますと1988年のこと。もう30年も前。
私が教員になって3年目ぐらいのことになります。
私は、現在、テレビはニュース以外ほとんどみないのですが、
当時はみていたのでしょうか、このドラマのことは覚えているのです。
熾烈な受験戦争のなかで、母と子の葛藤を鋭く抉った作品でした。
母親役は山本陽子さんだったと記憶しています。(今回、調べたら「あたり!」でした。)
そのなかで中学3年の主人公の胸中を代弁するように繰り返し朗読された詩が
「わたしを束ねないで」(新川和江) の一連〜三連でした。
知らないうちに子どもたちを「束ね」「止め」「注ぎ」「名付け」「区切り」かねない
私たち大人の心に刻んでおきたい詩です。
2018/05/30
瀬田東小学校:教職員の働き方改革
教職員の働き方改革。全国的な話題とされています。
このことにつきましては、5/18(金)のPTA総会でもお話させていただいたところです。
4月に瀬田東小学校に赴任し、今まで過ごしてきました。
本校教職員の働き方も、早急に改革を進めていく必要があると思っています。
本校教職員の働く姿勢が悪いと言っているのではありません。
本校教職員は、未来の社会を支えていく人間の育成のため、子どもたち一人ひとりに愛情をもって誠実に指導しています。
この姿勢について、私は校長として胸を張ってみなさまにお伝えすることができます。
ですが、退勤時刻が遅い者もおり、「長時間労働」となっていることが大きな課題です。
いろいろな見方・考え方があって然るべきですが、小学校においては、先生が明るく元気であることが一番の教育環境。

教職員の長時間労働の影響はどこに来るか? _ 子どもたちに! です。

教職員はいつもベストコンディションで子どもたちの前にいてほしいと思っています。
そして、広い意味での研修に励んでほしいと願っています。
昨年度2月(1年生保護者様には4月)に市教委から、
「教職員は退勤時刻以降すみやかな退勤に努めます」との保護者通知が出ています。
本校の教職員勤務時間は、8:20〜16:50。
時間外の電話・来校についてその場で担任や担当者につながらない場合もあります。
電話対応につきましては「18:30以降に学校にかかってきた電話には、原則対応しない。」とさせていただきます。
緊急対応が必要な場合は、大津市役所(523−1234)まで連絡いただきましたら、改めて学校から連絡を差し上げます。
本校教職員の働き方改革の一つとして、この取組へのご理解とご協力をお願いいたします。
2018/05/27
校長室に飾っている「書」
 

6-1.jpg6-2.jpg

2018/05/27
校長室に飾っている「書」・・・ お二人の先生のこと
校長室に2つの「書」があります。
@『誠実』
本校HPのトップページにもあげている作品です。
膳所小学校長をご退職の後、大津市教育委員長もお務めになられた安田紀子先生に書いていただきました。
平成15年のことです。
私が30歳のころ、勤務校の教頭先生でいらした安田先生に初めてお出会いしました。(平成7年)
若いころの私は、本当に生意気で、いつもどこか調子にのっている教員でした。
管理職の先生にも「過ぎた」冗談を飛ばすような。恥ずかしい限りです。
そんな私に安田先生は「満(まん)さん、ちょっとここへ座り。」と先生の横に丸椅子を置いて、
何度かお話(ご指導)してくださいました。
平成15年に先生にいただいた『誠実』は、
それ以降、時をとらえて私にいったん立ち止まって考える機会を与え続けてくれました。
おもしろくないことがあったとき、腹の立つことがあったとき・・・など、
『誠実』をじっとみつめ(時にはお酒をのみながら)時間をかけてふり返る私がいました。
先生の『誠実』は
「他の人にどう思われようとも、自分が自分の信じるまま、誠実に行動することが大事だ。」
といつも私に教えてくれました。
いまも、校長室で毎日、『誠実』に教えてもらっています。

A『優しく元気に』
志賀小学校長の高木悟先生がお書きになりました。
高木先生は私の2代前の瀬田東小学校の校長先生です。
いま、本校の子どもたちが常に意識して取り組んでいる瀬田東小の約束(あいさつ、そうじ、きく)に
強い思い(信念)をお持ちです。
高木先生とは、私が市教委の指導主事のとき、お話させていただくようになりました。
先生は当時、新任の教頭先生でいらっしゃいましたが、管理職としての姿をいつも私は学んでおりました。
以来、ずっと学ばせていただいている先生です。
そして、いま「校長としてどうあるか。どうありたいか。」をその強いお姿で示してくださっています。
ちなみに高木先生は、私の中学校・高校・大学の先輩でもあります。

- Topics Board -