戻る
■ タマムシ(虫ギライは閲覧注意)2025. 6.18

 今日、中庭の花の苗に水やりをしていると、ふと目に留まった光沢のある物体。近づいてみると、なんとタマムシでした。写真のように美しいメタリックな羽とボディーが、まるで宝石のように輝いていました。
 高ぶる気持ちを抑えながら、そっと手に取ってみましたが、残念ながらすでに息絶えていました。それでも、目の前に現れたその姿に、しばらく見惚れてしまいました。
 昆虫好きの私は、小学生の頃、従兄弟が見せてくれた生きたタマムシに心を奪われて以来、ずっと「いつか自分の手で生きたタマムシを捕まえたい」と思い続けてきました。中学生のときには、歴史の授業で「玉虫厨子(たまむしのずし)」(奈良県法隆寺所蔵)が教科書に登場し、その美しさと神秘性にさらに惹かれました。
 これまでの人生で、生きたタマムシを見たのはたった1匹。それに対して、死骸は3〜4回も見ています。あのオオクワガタよりも目撃回数が少ないというのは、私にとっては意外な事実です。
「できれば、息絶える前に出会いたかった」──そんな思いが胸をよぎります。それでも、今日の出会いは、私にとって特別な瞬間でした。あのメタリックな輝きには、何度見ても心を奪われる魅力があります。

あなたも心奪われる昆虫がいますか?