今日、中庭の花の苗に水やりをしていると、ふと目に留まった光沢のある物体。近づいてみると、なんとタマムシでした。写真のように美しいメタリックな羽とボディーが、まるで宝石のように輝いていました。 高ぶる気持ちを抑えながら、そっと手に取ってみましたが、残念ながらすでに息絶えていました。それでも、目の前に現れたその姿に、しばらく見惚れてしまいました。 昆虫好きの私は、小学生の頃、従兄弟が見せてくれた生きたタマムシに心を奪われて以来、ずっと「いつか自分の手で生きたタマムシを捕まえたい」と思い続けてきました。中学生のときには、歴史の授業で「玉虫厨子(たまむしのずし)」(奈良県法隆寺所蔵)が教科書に登場し、その美しさと神秘性にさらに惹かれました。 これまでの人生で、生きたタマムシを見たのはたった1匹。それに対して、死骸は3〜4回も見ています。あのオオクワガタよりも目撃回数が少ないというのは、私にとっては意外な事実です。 「できれば、息絶える前に出会いたかった」──そんな思いが胸をよぎります。それでも、今日の出会いは、私にとって特別な瞬間でした。あのメタリックな輝きには、何度見ても心を奪われる魅力があります。
あなたも心奪われる昆虫がいますか?
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