11月25日から12月6日の2週間にわたり、2年生10クラスを対象に調理実習を行っています。新型コロナウイルスの影響で調理実習の経験が全くない2年生を手伝うために、地域の方や保護者の方々にボランティアを募ったところ、59名もの方が応募してくださいました。各班に1人か2人のボランティアさんが手伝いに入っていただき、子どもたちも安全で安心な調理実習を楽しんでおり、大変ありがたく思っています。 実習では、2時間の内に「豚の生姜焼き」と「大根の味噌汁」を作ります。味噌汁は昆布と鰹で本格的に出汁を取るなど、こだわりのあるメニューです。ある生徒が昆布で出汁をとったあと鰹節を加えて煮出し、ボールにこした出汁を見て「黄金の出汁や!」と言っていました。 ボランティアの方々は、生徒たちに調理の基本を教えながら、実習をスムーズに進めるためのサポートをしてくださいました。特に、ちょっとしたコツややり方、片付け方について、細かなポイントを丁寧に指導していただきました。 初めての調理実習に緊張していた生徒たちも、ボランティアの方々の優しい指導のおかげで、次第に楽しみながら取り組むことができました。自分たちで作った料理を試食する際には、達成感と喜びが溢れています。 参加してくださったボランティアの方々からは、「みんな素直でよい子」「生徒たちの成長を間近で見られて嬉しかった」「地域とのつながりを感じられた」といった感想をいただきました。皆さんの協力があってこそ、今回の実習が成功したと感じています。 今回の調理実習を通じて、生徒たちは貴重な経験を積むことができました。コロナ禍で奪われた体験や経験を、できる限り多く学校教育の中でも実施していきたいと思います。また、地域の方や保護者の方など世代の違う人との交流や、目的を同じにした班の仲間と交流することで、人間関係を広め醸成していくと思います。 ご協力いただいたボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。今後とも地域と連携しながら、子どもたちに様々な学びの機会を提供していきたいと思います。
※ この記事を書いている時点で、10回中4回目が終わっています。すべての調理実習に記録係として参加していますが、1日目は出汁の香りと生姜焼きの匂いに食欲が増していました。しかし、今日で4回目となると、生姜焼きの匂いに少し胸焼け気味になってしまいました。 校舎の中を漂う出汁の良い香りと生姜焼きの匂いを嗅ぎつけて、まるでシャケが生まれた川を探して遡上してくるかのように、休み時間に3年生がやってきます。「俺らもやりたい!」との訴えや、「先生も食べられていいな」と言われますが、はっきりさせておきましょう。校長は一口も食べておりませんので、君たちと同じく匂いだけを楽しんでいますが、その匂いだけでも毎日はちょっと胸焼け気味です。あと6回がんばります。
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