2階から階に上がる階段の掲示板にイソップ童話の「少年とかえる」を掲示しました。みなさんが遊びでやっていること、冗談で言っていることの中に人に嫌な思いをさせたり、辛い思いをさせたり、心に傷をつけたりしていることはないでしょうか。その「遊び」や「冗談」を周りで一緒にやっている人、笑っている人はいないでしょうか。自分の周りに嫌な思いをしたり、辛い思いをしたり、心が傷ついている人はいないでしょうか。かえるを傷つけた石は「言葉」であり「態度」であり「行動」です。6月はいじめ防止啓発月間になっています。もう一度、自分たちの言葉や態度や行動が人に嫌な思いをさせていないか、辛い思いをさせていないか、心を傷つけていないかを考えてみてください。過去を変えることはできませんが自分と未来は変えることができます。真野中学校のスローガン「誰もが居心地のいい温かい真野中学校」をみんなで実現していきましょう。
<イソップ童話>少年とかえる
ある春の日、数人のわんぱくな少年たちが 池のそばで遊んでいました。そのうちに少年たちは水の中に石を投げこみだしたのです。 池の中にはたくさんのかえるが住んでおりました。そのかえるたちは、少年たちをとてもこわがりました。と言うのは少年たちの投げる石が、かえるの仲間を傷つけたからです。 とうとう年をとったかえるが水面から顔を出して言ったのです。 「ぼうやたち、どうぞ私たちに石を投げないで下さい。」 少年たちは答えました。 「ぼくたちはあそんでるだけだよ。」 「それはわかっています。でも、どうぞ石を投げないで下さい。ぼうやたち、きみたちには遊びでも、私たちにとっては死ぬことなのです。」 と、その年をとったかえるは言ったのです。 するとその少年たちは石を投げるのをやめてどこかへ立ち去っていきました。
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