今日の6時間目に避難訓練をおこないます。今日は「火災」発生を想定した避難訓練です。真野中学校では毎学期1回ずつの避難訓練を行っています。1学期は火災、2学期は地震、3学期は不審者、に対する避難訓練です。災害は起こらないことが一番ですが「もしもの時」に備えて危機意識を高め、危機に直面したときにどのように行動するかを確認するためにも避難訓練はとても大切な取り組みになっています。今日の避難訓練で私が話す内容は次の通りです。
今日は、火災を想定した避難訓練を大津北消防署のみなさんに来校していただいておこないました。北消防署のみなさん、お忙しい中ありがとうございました。 今日はみなさんも、先生たちも「想定内」に起きたことなので、安心して冷静に動くことができと思います。 しかし、実際の火災や地震などの災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。「想定外」の時に「想定外」のことが起こります。実際に想定外の「災害」に出会ったら多くの人はパニックになり混乱します。 さらに怖いのは予期せぬ事態が起こったときに「これぐらい大丈夫だろう」とか「いつも大丈夫だから今回も大丈夫だろう」という事態を過小評価してしまう心理が働いてしまうことです。 東日本大震災の時に、多くの人が犠牲になりました。その際、「今回の地震も津波は来ないだろう」「来てもたいしたことはないだろう」という心理が働いて、避難が遅れたことも多くの犠牲者を出した一因だと言われています。 一方で東日本大震災の時に「釜石の奇跡」と呼ばれることも起きました。「津波てんでんこ」を合い言葉に、防災訓練を受けていた岩手県釜石市内の小中学生全員が一人も犠牲なることはありませんでした。「津波てんでんこ」というのは「津波がきたら、とにかくめいめいが、高いところに逃げなさい」という教えです。中学生が「津波がくるぞー、逃げるぞー」と周囲に知らせながら、ベビーカーを押したり、高齢者の手を引きながら、高台に向かって走り続け、全員の命が助かりました。日頃の訓練と危機意識が自分たちの命を守ると言うことを教えてくれています。 火災で一番被害が出るのは「煙」です。一酸化中毒になり「めまい」「けいれん」が起こり、動けなくなり、炎に覆われて死亡に至ります。「煙」は上へ上へ上がっていきます。なるべく低い姿勢で、煙を直接吸い込まないように、ハンカチ・タオルなどで口を覆って避難すること、これが命を守るために大切なことです。 大切な自分の「命」を守るため、まわり人の「命」を守るために、日頃から「たぶん大丈夫だろう」ではなく「もしかしたら〜かもしれない」と、危険を予測して行動することが大切です。そして、最悪の状況をイメージして、日頃から災害や事故への対策を考えておくことが、もしもの時に最善の行動ができるのではないかと思います。かけがえのない「命」を大切にしましょう。
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