今日の午後から体育館で保護者、来賓のみなさまのご臨席のもと令和7年度第38回入学式を行いました。穏やかな晴天のもと満開の桜が新入生の入学を祝福してくれました。 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。新入生の呼名は、どの生徒もしっかり大きな声の返事でした。起立や礼もきっちりできていて、話も顔を上げて集中し聴くことができました。これからの中学校生活への期待と「よしっ、頑張ろう」という気持ちが伝わってきました。 生徒会長から「自分のペースで新しい挑戦をして、新しい仲間つくり、素敵な学校生活を送ってください」と激励の言葉がありました。新入生代表から「校訓である感謝・誇り・責任を大切にして充実した学校生を送ります。」と誓いの言葉がありました。とても心温かな良い入学式でした。
今日の入学式で私が述べた式辞です。 「比良の山並みに、さわやかな風が春の香りを運び、春の暖かさを感じる季節となりました。桜が満開となった今日の良き日に大津市立真野中学校、令和七年度入学式を、ご来賓の方々と保護者の皆様の祝福を受け、このように盛大に執り行うことができますことを、大変嬉しく思います。 ただ今、呼名されました115名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんが入学するのを、先生や先輩達は、心待ちにしていました。今、呼名に応えた皆さん一人ひとりから、中学生となった喜びと「よし、頑張ろう」という決意をとても頼もしく思っています。 さて、真野中学校は、今年で開校三十八年目を迎えます。この真野中学校へ夢と希望をもって入学してきた新入生の皆さんには、本校で過ごす三年間に、学校目標にもあるように「心豊かでたくましく、社会を生き抜く力」を育んでほしいと願っています。 今年度の真野中学校のスローガンは『誰もが居心地のいい温かな学校〜生徒ファーストの学校づくり』です。昨年度のスローガンに「温かな」を加えました。今年度の真野中学校の生徒数は299名、学級数は特別支援学級を含めて13学級です。昨年度よりも2学級増えました。真野中学校では、一人ひとりの生徒を徹底的に大切にするため、一人ひとりの生徒に温かく寄り添い、真剣に向き合います。一人ひとりの生徒が安心して過ごし、主体的に学習に取り組み、生き生きと生徒会活動・行事・部活動に取り組むことができる学校づくりを進めるため、一人ひとりの生徒を一番に考えた教育活動を実践していきます。 そして、「誰もが居心地のいい温かな学校づくり」を進めていくために、新入生のみなさんに大切にしてもらいたいことが真野中学校の「校訓」である「感謝・誇り・責任」です。この校訓を紹介します。 一つ目の「感謝」とは相手から受けた優しさ、贈り物、手助け、気配りや思いやりに対して、ありがたいという気持ちを表すことです。当たり前に送ることができている日常生活は誰かに支えられていることがたくさんあります。それに気づくこと、そして気づいたら「ありがとう」を伝えること、次は誰かを支えることを大切にしてください。「ありがとう」は人と人をつなぐ、人を笑顔にする魔法の言葉です。 二つ目の「誇り」とは名誉に思うこと、自慢に思うことです。まずは何よりも自分に誇りを持ってください。自分を大切にして自分に自信を持つことができると、家族を誇りに思い、仲間を誇りに思い、真野中学校を誇りに思い、住んでいる地域を誇りに思うことができるようになります。 三つ目の「責任」とは自分の立場や言動に対して追わなければならない義務のことです。周りの人への言葉や行動を大切にしてください。一つの言葉や行動が人を傷つけたり、人を怒らせたり、人を悲しませたりします。しかし、一つの言葉や行動は人を笑顔にしたり、人を元気にしたり、人に勇気を与えたりします。周りの人のことを考えて責任をもって行動し、発言できるようにしてください。 以上、真野中学校の校訓の実現に向けて、今までの自分を振り返り、自分は何ができるのか、どのような力を身につけなければならないのか、じっくりと考えてみてください。「過去は変えることはできないが、自分と未来は変えることができる」と言う言葉があります。中学生になった今が自分を変える大きなチャンスです。私たち教職員も精一杯応援します。新たな気持ちで新たな一歩を踏み出してください。 最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。制服に身を包んだお子様の成長された姿に、感慨もひとしおのことと存じます。お子様は無限の可能性を持っておられます。一人ひとりの可能性を伸ばすべく、私たち教職員一同、心温かく寄り添いながら、お子様の成長を願って、一丸となって全力を尽くす所存です。ただ、中学時代は、心と体の変化の一番大きい時期でもあり保護者の皆様も心を悩ませることもあるかもしれません。そのような時には遠慮なく担任や本校職員にご相談ください。 また、学校のみによる教育活動には限界があります。学校と保護者、学校と地域、保護者と地域、この三者が互いに手をたずさえ合っていくことが大切だと考えています。本日ご来席いただきましたご来賓のみなさま、どうかお力添えをお願いいたします。 それでは、新入生の皆さん、今、抱いている夢や決意を大切にして、何事にも前向きに挑戦してください。そして、真野中学校のよき伝統を受け継ぎ、その上に新しい歴史を築いていってほしいと思います。新入生一人ひとりの限りない活躍を期待し、式辞と致します。」
|