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■ 第37回卒業証書授与式2025. 3.11

 本日、第37回卒業証書授与式が在校生・保護者・来賓・本校職員が出席して盛大に行われました。良い緊張感がある感動的な卒業書授与式でした。
 最初の全校生徒による校歌斉唱はとても勢いがあって聴き応えがありました。
  続いて、卒業証書授与。担任の先生の呼名に思いのこもった返事をして校長先生から証書を受け取りました。校長先生からの式辞の後、3年生への感謝の気持ちを表した在校生のことば。3年間の仲間との想い出を語った卒業生のことば。感動的な場面が続きました。
 そして、3年生の合唱「群青」。東日本大震災の2年後に仲間を想いつくられた合唱曲。ボリュームのあるきれいなハーモニーが体育館に響き渡りました。来賓のみなさんも絶賛でした。
 最後は式歌合唱「旅立ちの日に」。3年生の迫力ある歌声、それに負けないぐらい1・2年生も3年生への感謝の思いを込めて歌いました。
 卒業式の後の3年生の晴れやかな表情が今日の卒業証書授与式の素晴らしさを物語っていました。

 今日の卒業書授与式の式辞です。
 「今日は朝から3年生を送り出すのを惜しむかのように、春の雨が木々の若芽を柔らかく濡らしています。今年の冬は厳しい寒さが続きましたが、3月に入りようやくやさしい光がこの真野の地にも降り注ぎ、比良・比叡を渡る風にも、暖かい春の訪れを感じる季節となった今日の良き日に、大津市立真野中学校第三十七回卒業証書授与式を、ご来賓の方々と保護者の皆様のご臨席、在校生の列席の中、このように盛大に挙行できますことを、大変うれしく思い、心からお礼申し上げます。
 ただ今、卒業証書を手にした91名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。義務教育最後の三年間をこの真野中学校で学業にいそしみ、心身共にたくましさを身につけてこの日を迎えられたことは本校職員にとっても、感慨深く喜びに堪えません。
 さて、私は入学してから真野中学校で日に日に成長していく三年生のみなさんの姿を教頭として二年間、今年は校長として頼もしく見つめてきました。三年生はとても優しく、温かく、フレンドリーでした。いつも明るく大きな声であいさつをしてくれたり、写真を撮りに行くといつも笑顔とピースサインで気軽に応じてくれたり、校長室をのぞいて温かく声をかけてくれたり、とても親近感が湧きました。
 修学旅行はコロナ禍の制限がなくなり久しぶりに関東方面に向かいました。東京に向かう新幹線で友と語らう楽しい時間、東京駅から計画した訪問場所、夕食場所を周り想定外のハプニングに見舞われながらも仲間と協力してホテルにたどり着いた班別自主研修、仲間とともに笑顔いっぱいでいくつものアトラクションを満喫した東京ディズニーランド、オーナーの温かさや心のこもった手料理に家の温かみを思い出した伊豆のペンション、伊豆の自然や文化にいっぱい触れることができた体験学習、クラスの仲間とカラオケやゲームで楽しんだバスでのレクリエーション、忘れられないたくさんの思い出が残りました。
 真野フェスタ「文化の部」では合唱コンクールに取り組みました。練習が上手くいかないこともありましたがクラスの仲間と担任の先生と一緒に悩みながら最後にはクラスがまとまり昨年度よりもレベルアップしたクラスらしさを表現した素晴らしい歌声が体育館に響きわたりました。感動しました。
 また、「文化の部」で三年生は学年劇「アナと雪の女王」を披露しました。三年生は役者揃いでそれぞれの役になりきって演じました。笑いあり、 悲しみあり、姉妹愛や仲間の絆あり、観客をひきつけました。そして、劇を引き立たせたのは迫力のある背景画、それぞれの役者が身につけていた衣装や小道具、細かいところまで丁寧に仕上げられていました。劇の一場面一場面で効果的に使われた音響や照明、三年生のチームワークを見せてもらいました。
 「体育の部」では三年生が中心となって団会議を開き1年生、2年生をまとめ一緒に作戦を考えました。最後まであきらめずに懸命に走る姿、玉入れの入れた数を真野中生みんなで声をそろえて数える姿、三年生の綱引きを1年生、2年生が近くまで行き精一杯応援する姿にクラスのまとまり、団ごとのまとまり、真野中学校の一体感・温かさを感じることができました。これは三年生の力です。胸が熱くなりました。
 そして、「真野フェスタ」を縁の下から支えてくれたのが生徒会でした。第三十六期生徒会はスローガン「アップルπ」を掲げ、今までの生徒会活動を継続しながらバージョンアップさせてきました。昼休みや放課後、春休みや夏休み、自分たちの時間を割いて、委員会活動の計画や生徒会行事の企画、準備に取り組み堂々と委員会や行事を運営してくれました。生徒会はどうしたら真野中学校を誰もが居心地のいい学校にできるのか、真野中生が笑顔で過ごすことができるのかを考えてくれました。生徒会は真野中学校の自慢です。
 このように三年生のみなさんは、行事だけでなく生徒会活動でもそして部活動や駅伝でも常に真野中学校の良き手本となって、今の真野中学校の土台を築いてくれました。本当にありがとう。私はこの真野中学校が大好きで、この中学校の校長であることに大きな幸せを感じています。在校生も三年生の姿や思いを感じとり、温かくやさしさあふれる真野中学校の良き伝統を引き継いでくれると信じています。三年生のみなさんは困難に直面しても決して下を向かず、仲間を思いやり、それぞれの目標に向かって努力を重ねて乗り越えてきました。できることは何か、どうすればできるのかを考え、工夫するすばらしい力を一人ひとりが身につけ、この三年間を一歩一歩前進してきた三年生。みなさんのこの真野中学校での日々を心から誇りに思います。次のステージでの更なる活躍を職員一同大いに期待しています。
 保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。また、今日まで何かと本校にお寄せいただきましたご支援とご協力に対しまして、厚くお礼を申し上げます。コロナ禍の三年前、先行きが不透明でこれからの予測が困難な状態にある中、多感な中学時代を迎えられることへのご心配やご不安は、はかりしれないものだったと思います。思春期の真っただ中で、自我の芽生えもあり、子育てに悩まれたこともあったと思います。しかしながら、保護者の皆様のたっぷりの愛情を受けお子様はたくましく、立派に成長を遂げて、今日の日を迎えてくれました。お子様は本校を巣立ち、また一つ大人へと近づいていき、親離れをして少し寂しく感じることもあるかもしれませんが、これからも成長を温かく見守り心は離さずに、引き続きお子様への応援をよろしくお願いいたします。そして、助けが必要なときはそっと温かな手をさしのべてあげてください。       
 ご来賓の皆様には公私ご多用の中をご臨席賜り、誠に有り難うございます。卒業生の希望に満ちた姿を見ていただくことができうれしく思っています。今後も、これまで同様にお力添えを賜り、真野中生たちを温かく見守って頂きたくお願い申し上げます。
 結びに、卒業生のみなさんには、可能性に満ちあふれた輝かしい未来が待っています。4月からは自分たちが選んだ新しい道を歩んでいきます。順風満帆な人生になることを願っています。ただ、歩みを進める中で新たな困難や試練に直面することもあると思います。そのようなとき、「夢や希望は、その熱望の度合いに応じて適えられる」、この言葉と真野中学校での三年間の生活を思い出し、それぞれの夢や目標に向けて力強く立ち向かわれるようにと、心から祈っています。本当に心を込めて、卒業おめでとう。たくさんの思い出をありがとう。今別れの時、飛び立とう未来信じて。
 卒業生のみなさんの今後の活躍と、幸多きことを祈念して、式辞とします。」