今日は一日中冷たい風か吹き時雨模様の天気でした。下校時には雪が降っていました。今日は木曜日ですが、5時間日課、部活停止です。今日は体調不良で保健室に行く人もほとんど織らず、善太行きに落ち着いて学校生活を送ることができていました。下校時のホットした笑顔が印象的でした。5時間日課は生徒に時間のゆとりだけではなく心のゆとりにもつながっていると感じました。授業の時間を確保することはもちろん大切ですが、たまにホットできる日がこころの健康・体の健康のために大切だと実感しました。
3年生は県内私立高校、県外私立高校の合否発表、県立高校推薦・特色・スポーツ芸術文化選抜の入学予定者通知がありました。合格した人、不合格の人、これから受検を控えている人、公立高校一般選抜だけを受検する人等、立場がそれぞれに違ってきて、クラスや学年全体のまとまりをつくりあげていくのが難しい時期を迎えます。自分のことで精一杯で心にゆとりがない人もいると思います。こういう時期だからこそクラスの仲間への思いやり、発言や振るまい、自分がクラスのために果たさなければならない役割(仕事)を大切にしてほしいと思います。互いにやるべきことをしっかりやっていける温かいクラスづくりを大切にしてほしいと思います。「みんなで最後まで頑張っていこう」、「仲間を応援しよう」という温かな雰囲気づくりをお願いします。 卒業式に向けて音楽の時間に3年生は「群青」の合唱練習に熱心に取り組んでいます。きれいな歌声が校長室に聞こえてきます。声につられて音楽室に行くと一生懸命に歌う3年生の姿があります。「この歌、歌ってると涙が出そうになる」とクラスの仲間に話している姿を目にしました。歌の意味やメッセージが伝わっているのだと思いました。この時期の3年生は大人びて見えることがよくあります。 『「群青」は南相馬の子どもたちが東日本大震災によって離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、書き留めた言葉を、小高中学校の音楽の先生がまとめて、曲をつけた作品だそうです。震災後、全国に避難していった仲間が原発事故で小高に戻れないなど、たくさんの不安が生徒たちにのしかかり、わずか6、7名の2年生も、心を痛め、音楽の授業では歌が歌えなくなっていたそうです。 ある日、小高中を離れた生徒がどこにいるのか、大きな日本地図に生徒の顔写真を貼り付けながら、子どもたちが「遠いね」「でも、この地図の上の空はつながってるね」など話しながら、詩づくりが始まったそうです。子どもたちの思いを綴った日記や作文、他愛もないおしゃべりから、音楽の先生は子どもたちの思いを書き留めていき、それをつなぎあわせて、「群青」ができあがったそうです。』 歌の背景を知ると歌のイメージ、歌への思いが変わってくるかもしれません。聞こえ方が違ってくるかもしれません。奇しくも今年の卒業式は東日本大震災が発生した3月11日です。それぞれの思いを込めて体育館に心に届く歌声を響かせてください。 これから卒業式まで音楽の授業では合唱練習が続きます。3年生は真野中学校で過ごした3年間の思いを、1・2年生はお世話になった3年生に感謝の気持ちを、歌に込めてほしいと思います。
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