戻る
■ 教育は種をまくこと2024. 9.30

 今日は職員会議でした。職員会議の冒頭、校長からの話があります。毎回、初めにその時その時に大切に思うことを話すようにしている。今日の職員会議では大切に思うことを3点話をしました。

 1点目は「先憂後楽」と言う四字熟語を使いながら「先手を打つ」大切さを話しました。
 
 2点目は「ブロークンウィンドウズ理論」の話をしました。最近は、あまり使われなくな ってきた言葉ですが、教室環境の整備と小さな変化に気づく大切さを話しました。
 
 3点目は「教育は種をまくこと」、種をまいて水や肥料やり花を咲かせる。すぐ咲く花もあれば柵の2時間がかかる花もある。大きい花も小さい花もある。地道に種をまいて水や肥料をやり続けていれば必ず花は咲くという話をしました。その例として、私が教諭時代に記した文章を紹介しました。「努力は決して裏切らない」という文章です。ご一読ください。

 「努力は決して裏切らない」これはX中学校陸上競技部の合い言葉です。この言葉には「努力をすればその過程で達成感や成就感を得ることができ、人として成長できる」という意味もこめています。この合い言葉のもと練習を積み重ね、昨シーズンは、春季・夏季・秋季と男女総合優勝を果たすことができました。X中学校に赴任した8年前当時の陸上部は毎日活動に参加している部員が5名、グラウンドの空いた場所で細々と練習している状況でした。それから7年、滋賀県で総合優勝を実現するチームに成長したことに感慨深いものがあります。
 本校陸上部の指導の大きな理念は「部活動は教育活動の一環であり人間形成の場」であるというものです。部活動の基盤は学校生活にこそあり。
 学校生活をしっかり送ることができる、当たり前のことを当たり前にできるを一番に指導してきました。当たり前のことができるようになると当たり前の規準が上がる。つまりそれが競技力向上にも大きく影響していることを実感しています。
 また、常に「チーム」を意識する指導をしています。一人ひとりがチームのためにどのようなことができるか、チームにどれだけ貢献できるかを考えさせています。これが高め合い、支え合い、そして競い合う「チーム」をつくりあげられたと思います。
 われわれが最も心がけていることは、必ずグラウンドに出て直接指導をすることです。会議が重なるなど、よほどの理由がない限り、必ず顧問の誰かが、グラウンドに出ます。一人ひとりの体調や状態が把握でき、細かなアドバイスをすることで練習の効果が高められます。何よりも生徒との信頼関係づくりに全力を注いでいます。限られた時間を有効に利用するために「量」より「質」を高めるメニューを意識して練習計画をたてています。練習日は基本的に月曜日から土曜日。日曜日は完全休養日にしています。日曜日に試合などがある場合は月曜日を休みにしています。大津市は朝練習をおこなうことができないため、基本は6時間授業終了後の放課後の短時間。休日練習でも3時間。決して練習時間は多くありません。
 さらに、教師のチームワーク=役割分担が自然にできていることも日吉中学校の強みです。私が部活動運営を担当。専門的な技術指導はY教諭。二人の目の届かないところや生徒への細かなサポートをZ教諭が担当。特にY教諭はさまざまな練習会に参加したり、他校の練習内容を研究し、理論的な新しいメニューをつぎつぎと取り入れていただいています。これが個々のレベルアップにつながり、チーム力向上につながっています。
 そして、X中学校赴任から続けていること、それは部報「TRACK & FIELD」の発行です。試合の連絡だけではなく、各大会の一人ひとりの記録、反省、意気込み。競技内容。できるだけ細かく載せるようにしています。生徒のやる気向上と、試合を見に来られない保護者に、子どもたちの活躍を知らせる目的で発行しています。
 このような継続的な取り組みが少しずつ実を結んで開花したのが昨シーズンだったと思います。今後も現状に満足せず、初心を忘れることなく努力を積み重ねていきたいと思います。」