校内研究

(1)研究主題

伝え合う力・学び合う力を高める授業づくり
~自分の考えを持ち、表現し、深め合う子~

(2)主題設定の理由

 本校は、湖西の人口増加地域にあり、数年前までは児童数1000人を超える大規模校であった。現在も、児童数は約850人であるが、尐しずつ児童数が減尐し、大規模校の活気を残しながらも、以前より尐しこぢんまりとした落ち着いた雰囲気ができつつある。本校の子どもたちは、「ちょボラ」の活動に見られるように、気持ちよく仕事を引き受けるなど、課題等に素直に取り組める。しかし、言葉や表情で、相手に自分の思いや考えを上手く伝えられなかったり、逆に相手の思いに気づくことができなかったりするなど、人間関係作りに弱さが見られる。つまり、コミュニケーション能力の育成が、大きな課題と言える。そこで、昨年、一昨年度と、研究主題を「伝え合う力、学び合う力を高める授業づくり」と設定し、子どもどうしが練り合う学習を通して、コミュニケーション能力の向上を図り、「伝え合う力・学び合う力」を高める授業の実現をめざしてきた。一昨年度は、外国語活動等も含めて国語科を中心に、昨年度は、外国語活動(高学年)及びそれにつながる活動(他学年)を通して研究テーマに迫る授業作りに取り組んできた。特に、昨年度は、平成23・24年度、研究指定を受けていた「滋賀県外国語教育プロモート事業」のまとめの年でもあり、「外国語活動を通して、人との関わりを大切にし、コミュニケーションをはかろうとする児童の育成~外国語活動における効果的な指導の工夫、小中の深い連携となめらかな接続を求めて~」という同事業の研究主題を意識して研究に取り組んできた。その成果として、次のようなことが「伝え合い・学び合う授業づくり」のためには大切であることが、確かめられた。
○伝え合い、学び合う基盤となる「学習集団作り」
○学びを活性化する「場の設定・仕掛け」
○見通しと自信を持たせる「授業の構成」
○学びをつなげる(連続させる)「言語材料と指導法」
これらを大切にして、実践を進めてきたことで、外国語活動の中で、だれとでも抵抗なくコミュニケーションをとり、人と積極的に関わろうとする児童の姿を多く見ることができ、「伝え合う力、学び合う力」の育成において、一定の成果をあげることができた。しかし、一方で外国語活動プロモート事業との関連から「外国語活動及びそれにつながる活動」に焦点を絞った取り組みであったことから、全校体制での取り組みという点では弱さが見られた。その様な課題を踏まえて、本年度は、「プロモート事業」というワクがなくなったこともあり、児童の学力の実態を再度洗い出し、過去の研究成果も踏まえながら、研究の方向性や内容を構築していくことにした。
 学力調査の結果等から本校の子どもたちの学力の実態を見たとき、知識・技能を「活用」して課題を解決するために必要な「思考力・判断力・表現力」に弱さが見られた。過去の研究の成果を踏まえながら、このような児童の課題を尐しでも克服していくためには、「自分の考えを持ち、表現する力をつける」ことが必要であると考えた。また、子どもたちが何かを伝えようとする時「伝えたいことがある」ということが大きなポイントとなる。子どもたちが、「おもしろそう、やってみたい」と目を輝かせるような課題や活動と出会い、自分で考え、表現する力を身につけたとき、生き生きと伝え合い、学び合う姿が現れると考える。そこで、今年度は、「自分の考えを持ち、表現する力」をつけることを重視することで、伝え合い・学び合いの質を高めていきたいと考え、本研究を設定した。

(3)研究の内容および方法

《研究の仮説》

子どもたちが、「おもしろそう、やってみたい」と目を輝かせるような課題や活動と出会い、自分で考え、表現する力を身につけたとき、伝え合い、学び合う姿が現れ、伝え合う力・学び合う力を高めることができるであろう。

《めざす子どもの姿》

自分の考えを持ち、表現し、深め合う子

《つけたい力》

・ 既習の内容や経験、実験や調べ活動等を生かして、自分の考えを持てる力
・ 自分の考えを、図や文等を使って書くことができる力
・ 自分の考えを、友だちに話せる力
・ お互いに意見を補ったり、深めたりできる力

《つけたい力に迫るための指導の手だて》

○考えの持たせ方
・子どもの知的好奇心をゆさぶる導入の工夫
・明快な課題意識を持たせられるような課題提示や発問の工夫
・半わかりの状態を作る発問の工夫
・正答がいくつもある課題、多様なアプローチが可能な問題、多様な発展が可能な問題、 やってみたくなる課題、楽しみながら発見できる課題等の工夫
○表現のさせ方
★考えを持たせるノート指導の工夫
・個別支援
○考えを深め、広げる全体交流やグループでの話し合いの仕方
★多様な考え方や気づきに触れ、共に考える楽しさを経験したり、自分の考えを深めたりする場の設定
「何を」「どのように」話させるか
○みとりの仕方(自分の考えが持てたか、話し合いにより考えが深まったか等)
以上の内容に基づいての各学年1回ずつの研究授業(全体会での授業研究)を通して、研究主題に迫る。(学年の取り組みに★は必ず入れる)
教科は、どの教科でもいい。
○系統的・継続的な取り組み
以前から校内研究で取り組んできた「話す」「聞く」「読む」「書く」の基礎となる活動に、今後も継続して取り組んでいく。
ex.音読、群読、声のものさし、名文の暗唱、スピーチ、話し方・聞き方のルール、発言の仕 方、日記、国語辞典の活用、読書活動等
○家庭学習の習慣を身につけさせる
・昨年度作成された「家庭学習の手引き」の活用
・高学年における自主学習の取り組みや宿題の出し方等の交流

(4)過去の研究主題および指定研究歴

平成20年度 豊かな心情の育成 ~読解力の基礎となる言語感覚を培うために~

平成21年度 豊かな心情の育成 ~言語感覚を基軸とした読解力の育成~
      (開かれた学校園づくり推進校園「言語能力を高める活動」市指定)

平成22年度 言語力を基盤とした読解力の育成
       ~読むことと書くことを連動させた指導の工夫を求めて~

平成23年度 伝え合う力・学び合う力を高める授業づくり
       ~国語科を中心として~
       「滋賀県外国語教育プロモート事業」県指定1年次

平成24年度 伝え合う力・学び合う力を高める授業づくり
       ~外国語活動及びそれにつながる活動を通して~
       「滋賀県外国語教育プロモート事業」県指定2年次

平成25年度 伝え合う力・学び合う力を高める授業づくり
       ~自分の考えを持ち、表現し、深めあう子~

平成26年度 伝え合う力・学び合う力を高める学校づくり
       ~外国語活動、及びそれにつながる活動を通して~
       滋賀県研究指定「英語力向上に向けての調査・研究」
       大津市研究指定「外国語教育推進事業」

平成27年度 伝え合う力・学び合う力を高める授業づくり
       ~自分の考えを持ち、表現し、深め合う子~

(5)研究・研修計画と校内研究体制

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